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七宝怪異話集  作者: 七宝


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10/10

 いつの間にか背中に指が生えていた。今服を着替えようとしたら背中で何かが引っかかり、鏡で見て見たら指が生えていたのだ。手の人差し指か中指か薬指だと思われる。ちなみにこの指は神経も繋がっているようで、動かすことも出来る。


 もちろん医者に行くことにした。昨日まで無かったのに今日起きたら生えていたのだ、当然医者に見せる。見せたところ、2日欲しいと言われた。その時間でなにやら調べるようだ。そして2日が経ち、私はまたこの病院を訪れた。


「指ですね」


 そこからか。そこから分からなかったのか。


「そして、前例がありません」


 そうだろうな。生まれつきとかならあるかもしれないけど、いきなりだからなぁ。


「どうします?」


 どういう意味だろうか。


「なにがですか?」


「いえ、特に害があるわけでも無さそうなので、切り離したりしなくても問題ないと思いまして」


 あ、確かに。びっくりはしたけど、別に問題は無いか⋯⋯いや、人前で服脱げないぞ。泳げないし着替えられないし、薄い服着ると目立つじゃん。デメリットばっかじゃん!


 背中痒っ。んー、届かない。ギリギリ届かない⋯⋯こういうの辛いんだよなぁ。あ、背中に指生えてんじゃん! んー、届かない。この指半兄3cmくらいしか掻けねぇわ。


「掻きましょうか?」


「触んな!」


 あーイライラする。とりあえず帰ってから考えるか。私は金を払わず帰宅した。


 あー! 疲れたーっ! ベッドにドーン! ボキッグサッ!


 あぎゃー! 背中の指折れたー! そして何か尻に刺さったー!


 痛みを我慢して尻を上げてみると、ベッドから指が生えていた。マジかよ、誰の指だよ。あれれ、よく見たら机にも電気にも窓にも漫画にも指生えてるよ。こんなん病院でなんとかなるやつじゃないな。


『すごい⋯⋯こ⋯⋯おる⋯⋯』


 今度は幻聴? 凄い子おるって、私の事? 背中から指生えてるから凄い子ってこと? なんなんだよもう。


『サンタ⋯⋯すごい⋯⋯こおる』


 サンタ? え? サンタさん? いきなりサンタさんの話?


『はち! そうだ、3+5=8だ!』


「え! そりゃそうだろ!」


『私の声が聞こえるの?』


 幻聴かと思ってたけど、違うみたいだ。私に話しかけて来ているので、一応答えてみよう。


「はい、聞こえてますよ」


『ごめんね、勉強するときは声が出ちゃうの』


 あ、勉強してたのか。ていうか私は今誰と話してるの?


『じゃあ勉強の続きするので邪魔しないで下さいね』


 なんだこいつ。


『そういえば、あなたも受験生だよね。私もだよ。行きたい大学があって、そのために勉強してるの』


 3+5とかやってたの大学の勉強だったのか。行きたい大学ってどこなんだろう。


『えっと、30+11は⋯⋯しまった、指が足りない』


 なんだこいつ、高校生にもなって指使って足し算してるのか。


『ええい!』にょきっ


 にょきっ? あああああ! 私の鼻から指が生えてる!明日からあだ名がキモピオ(キモいピノキオ)になっちゃうよー!


 マジでなんなんだこいつ。


『聞こえてますよ、心の声私は幽霊です。受験前日に死にました。勉強が忙しいのでもう切りますね』ブチッ


 切られた。電話かよ。


 次の日、私は接骨院に行った。

怪異データ

[受験生幽霊]

なんでもアリ。

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