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代行授業

「学院長の代わり」

僕がそう叫ぶと


「その慌てようが見れただけで満足だ」

はっはっはと笑いながらそう言った。


「学院長……じゃあ僕は何もしなくていいですね」

学院長が普段どんなことをしているのか全く分からないが元勇者の学院長の仕事は重大で大変であるに違いない。


「オレの代わりを全てやる訳じゃない。A組をまとめて授業をするだけでいい。あとは他の先生がやってくれる」


「まとめて授業なんて出来るわけないじゃないですか」


「大丈夫だ。イティラは実力もあるし、頭もいい。授業は資料通りにしてくれればいいから」


「いやでも……」


「イティラ君に授業をしてほしいです」

ロニエが急に手を挙げてそう言った。


「私も……気になる」

キョウカが続いてそう言った。


「僕では……」


「イティラの悪い所は自分の事を低く見ていることだ。お前なら出来る。一回授業をして自信をつけてみな」

さっきとは打って変わって真面目な顔をして言った。


「明日、多数決を取ったらいいのではないですか」

またロニエが手を挙げて提案した。


「おお、それいいな」

いい提案だとロニエを褒めながら多数決をすることが決定した。


翌日

結果は満場一致で僕が授業をすることとなった。

─────────────────────────────────────


数日後


「ふああああ」


「どうした、珍しく寝不足か」

アレンが驚いたように聞いてきた。


「授業のために遅くまで勉強をしていてね、ふあああ」


「楽しみにして待ってるからな」

笑顔で揶揄うように言った。


「あんまり緊張させないでよ」


そんな事を話しているといつの間にか時間となってしまった。


僕は教壇に上がるとみんなの視線が集まる。

(学院長はこんな中であんなに普通に授業をしていたのか)


「えーと、それでは授業を始めさせていただきます」

パチパチと拍手をされる。


「頑張れよ」

「応援してるよ」

「いつも通りにね」


僕は深呼吸をして気持ちを落ち着ける。

「今日の内容は魔法力についてです」


──魔法力と魔力、魔法技能は全て違う。


魔力は僕らの体内にあるとされている魔法を行使するための力だ。

魔力はあればある程、多くの魔力を必要とする強力な魔法を使うことが出来るようになる。


魔法技能は僕らが魔力を操る力だ。

魔法技能が高ければ、「付与」が出来るなど複雑な魔法の使い方が出来る。


そして魔法力は魔力が僕らの操作に対してどれだけ素直に従ってくれるかというものだ。

魔法力が高いと強力な魔力の習得や集中をしなくても思い通りに魔法が使える。


学院長が魔法を習得出来なかったのはこれが理由らしい。


僕は昨日調べた事を話していく。


「イティラ君、質問で〜す。魔法力は高められないんですか」

一人の女子が手を挙げて席から立ち上がり質問してきた。


「魔法力の強化はまだ詳しいことが分かっていません。しかし、その人が生まれた時から備わっているものなので不可能とされています」


「へ〜、そうなんですか」

納得したように着席した。


僕は授業を再開していった。


そして授業が終わった。


「お疲れ〜」

「素晴らしかったです」

「……良かった」

アレンとロニエ、キョウカが近づいてきた。


「疲れた〜。けど勉強にもなった」


教えなくてはならないから普段授業を受けるよりもしっかりと理解をするようにした。

深く理解することが楽しいものだと気づいた。


「学院長よりも良かったぞ」


「僕じゃ学院長の足元にも及ばないよ」

アレンのお世辞に僕はそう返した。


「イティラ君、そういう所を直しなさいと言われたばかりでしょう」

ロニエがそう怒ってきた。


「あはは、そうだったね」


「次の授業は実技訓練です。訓練場に移動してください」

僕がそう全体に投げかけると


はい、と良い返事が返ってきた。

僕はそれを聞いて何故か嬉しいと感じた。。


「……イティラ君……いい笑顔」

とキョウカが言うと


だね、と微笑みながらロニエは言った。

教える楽しみを知ったイティラ

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厨二病が治ったら、可愛くておっぱい大きくて可愛い君に出会えたってマジ?

― 新着の感想 ―
[良い点]  不死って良いですよね、私も好きです。不死だと死ぬ事が軽くなりがちですが何かデメリットがありそうなのでこれからの展開を楽しみにしています。 [一言]  勇者に憧れている少年が憧れてるだけで…
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