バトル・ロアイヤル
「よし、みんな位置についたな。これより第六回祝入学!ワクワクドキドキ、バトル・ロアイヤルの開始を宣言する」
((((名前がダサい……))))
学院長が決めたんだろうか……。
「ルールは簡単、剣や魔法なんでもありだ、しかし殺してはだめだ。
場外に落ちたり、気絶したら敗北。最後の一人になるまで続ける」
「質問はないな、それでは始め」
学院長の声が響き、皆剣を構える。
大まかに三つにまとまって生徒が推薦生を囲む。
「これは大変だな」
団体の半数が息を合わせて斬りかかって来た。
──遅い
イビィルやお爺ちゃん、魔剣士学校の先生、学院長など強い人たちと戦って来た僕には非常に遅く感じた。
右前の同級生の塊を五月雨斬りで薙ぎ倒していき道を作る。
「何だこの速さは」
「狼狽えるな」
「やあああああ」
「ニの塵──身躱し連斬」
「「「「ぐああああ」」」」
背後から飛びかかって来た数人を斬り、
「三の塵──五月雨斬り」
正面や左右から攻めてくるのに対して連斬で追い返した。
「『電雷ほ……』」
魔法を使ってくる相手は発動前に気絶させる
「本当に強いぞ、こいつ」
「どうする」
人数が元々いた半数程になった時がになった時
とてつもなく激しく大きい衝撃が起こった。
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開始の合図を聞いた'俺'は魔法を発動する。。
「『操氷』」
今回は大勢を相手にするから大剣を氷で作り出した。
「二の閃──鏡雷斬」
正面にいた同級生が素速く六連斬りを仕掛けてくるが
「ぐああ」
容易に反撃が出来た。
「俺に当てるには遅すぎるな」
同級生たちはアレンの言葉に反応し
「なんだと」
「舐めるなよ」
「『火炎大車輪』」
「『氷礫』」
「『爆烈』」
多様な魔法が飛んでくるが
「二の翼──真空斬り」
一振りの強烈な斬撃がかき消し。
「一の翼──三段袈裟斬り、五連」
剣技と剣技を繋げていき彼は自らの周りの同級生を片っ端から斬っていった。
「「「「「ぐああああ」」」」」」
大振りな剣技の連携であったとしても彼に対応できるものはいなかった。
そして
「そろそろ面倒くさくなって来たな。
イティラとも戦いたいし決めさせてもらう」
「三の翼──暴衝打ち」
気を集中させ、彼の最速で最大の一振りが地面を叩きつけると
凄まじいまでの衝撃が同級生たちを襲った。
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'僕'は大衝撃が襲ってくるのをを予感して回避行動をとった。
しかし、同級生たちは気付かなかった。
「「「「「「「があああああああああ」」」」」」」
僕の周りにいた全ての同級生が吹き飛んでいった。
「いや〜、爽快爽快」
土埃が晴れた所からアレンが出てきた。
「今のはアレンが?」
「ああそうだ。『虎翼流 三の翼──暴衝打ち』
集団を相手にするには中々良い剣技だろう」
「そうだね、凄まじいや」
「そんなことを話に来たんじゃない。イティラ、やろうぜ」
遊びを我慢していた子供のようにワクワクしていた。
「いいけど、君に勝てる自信はないなあ」
虎翼流はイビィルも使っていたが、習得するのは非常に難しいがとてつもなく強い。
「勝つ負けるなんて気にしないで楽しもうぜ」
「分かった」
そう言った直後、レオンの雰囲気が変わる。
「こっちから行く。二の翼──真空斬り」
「二の塵──身躱し連斬」
強力な一振りの衝撃を逃し、反撃を入れようとしたが
彼は持っていた剣をそのまま離し、その勢いで避けられた。
「剣を手放しちゃっていいの」
「ああ、あれは魔法で作った氷の剣だ、魔力があればいくらでも作れる。
あと、一対一なら大剣じゃない方がいいと思ってな」
「『操氷』」
彼が魔法を使うと剣が形作られた。
「アレンは本当に凄いね」
「ありがとな」
会話をやめて、アレンを観察する。
「三の塵──五月雨斬り」
彼は十五連を全て防ぎ
「一の翼──三段袈裟斬り」
少しの後隙に差し込まれ三つの斬撃をくらってしまった。
「くっ」
バックステップで距離を取り、魂と肉体の結び付きを意識する。
「一の塵──六切り」
「速っ」
浅かったが全部が入った。
そしてそこに続けて
「三の塵──五月雨斬り」
「ぐあ」
十五連斬りのうち十が入り、最後の三連斬りは深く入った。
「……イティラも凄いじゃないか」
レオンは血がかなり出ている腹部を押さえてそう言った。
「君ほどじゃないよ」
「俺の全力を出ささせてもらうよ」
そう言って小さく笑って
「四の翼──武神解放」
アレンの本気とは




