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月夜譚 【No.101~No.200】

地下の魔法陣 【月夜譚No.107】

作者: 夏月七葉

 地下にある魔法陣は、時折誤作動を起こす。

 何か物音がするなと下りていってみたら、小さな竜やゴブリン、農民などが異世界から召喚されていたりするのだ。以前は、どこぞの世界を支配せんとする魔王が喚び出されていて、どうしたものかと頭を抱えた。魔法で暴れようとしたので、半強制的にお帰り頂いたが。

 この魔法陣は、強大な魔力を持った前図書館長が作ったものだ。様々な世界から書籍を集める為に、使われていたという。

 しかし彼が亡くなり、次期図書館長が就任した時にはもう、魔法陣の動作は不具合を起こしていたそうだ。

 強力な魔法で作られた魔法陣を新しく描き換えることも、正常に戻すことも、誰にもできなかった。その為、魔法陣はそのまま残され、誤作動で喚び出されたものを元の世界に帰す他には、もう使われなくなってしまった。

 図書館の業務をこなしつつ、地下での異変を感じ取って状況収拾に向かう。これが、我々図書館員に課せられた仕事なのである。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 元の世界に戻せるところ。 [一言] 短いですけど面白かったです。
2020/09/20 19:17 退会済み
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