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おしまいのものがたり  作者: stのおっさん
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ああ、そうか……。


「自殺の様なものですよ」


僕は、そう坂本さんに告げた。


そうだった。

このズレた感覚、まともな人間にはない、ただただ死にたい感情。


端から見ると、理解が出来ないのだ。


それに意味が無いことも。


「僕は、廻の命を助けた。自分でも驚いてる事です。だけど、他人の命を背負いきれる程……僕は出来た人間じゃない。自分の命にも責任が持てない……人間なんですよ」


そう、それだけ。


ここに来た理由は、それだけだ。


「元々、他人といるのは苦手なんです。ここに来た時から、廻が馴れたら僕は出ていくつもりでした」


「それが、答えなのですか?」


真正面から瞳をじっと見つめられる。


僕はそれに、俯く事しか出来ない。


正しく無いのはわかってる。

それでも、僕にはその答しか無かった。

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