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序章
それは、“九条岳”に眠る遺跡を発掘したのが、全ての始まりだったのかもしれない。
遺跡の発掘後、奇妙な事件が相次いで発生しており、目撃人は皆こういうのだった。
『幽霊が人に憑り付いたと思ったら、いきなり能力を使い、凶器を持って次々と人を殺した』……と。
俺達の世界は“アビリシオン”と言われる能力者が存在している。 世間では、悪質なアビリシオンが人殺しを続けていると、誰もが思っていたはずだ。
しかし、これから起こる事は、誰も目を背くことが出来ないという警告。
俺は、アイツと出会っていなかったら、信じれなかった。
“精霊“という存在に出会うまでは。