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GAME after DEATH  作者: 硴月 楸
死者たちは生を求める
64/73

63. thread entangled.

新年あけたことですし、久々投稿です!

「裏切者カ…果シテ本当ニソウナノカ…」

「…どういうことかな?」

睨みあう2人の視線がぶつかり、見えない火花を散らす。とても僕らのような人間が立ち入ることができそうな雰囲気では無い。緊張感が漂う、そんな中、突然ドラゴンがふっと笑った。

「貴様ガ理解出来ズトモ、其奴ハ察シガツイタヨウダガナ」

「…!?」

途端に視線が突き刺さり、思わず身体がびくりと震える。まさかいきなり話を振られるとは思わなかった。敵意に似た明らかな悪意を神はむけてくる。ああ、視線が痛い。

「よりによってなんで君なんかにわかるっていうの?」

「……それは…」

頭にはすでに言葉が溢れるように浮かんでくる。だが、口が鉛のように重く、うまく開かない。

……僕には勇気が足りない。

だけど、今勇気を出さなきゃ意味がないんだ…。


「…あ、あんたが勝手に思い込んでるだけだろ」


声が震えた。


「は?」

「ソラ!?」

ミユキの困惑した声が聞こえる。

「あんたは…怖いんだ。裏切られて、傷つくことを知ってしまったから…また傷つくことが怖い。…だから拒絶するんだ」

開いた口は止まらず、一気にまくし立てていった。

「自らで作ったものたちだから裏切らない、その自信が裏目に出る。その自信が崩れればあっさりとそれは敵になってしまう。それが今のあんただろ」

「な、何を知った口を…ワタシの何を根拠に…」

「あんたは、とても怖がりなんだ。僕らと同じ。あんたは僕らと同じなんだよ」

ドラゴンがにやりと笑った。

「なんだと……ワタシが…?」

「其奴ノ方ガマダ理解力ガアルヨウダナ」

「…っ!図にのるなニンゲンの分際でっ!!」

「逆上ハヨセ、醜イゾ」

「黙れ!!」

途端に神は閃光を放った。サーモンを狙い、先ほどこの地を抉った閃光だ。

とっさに身の危険を感じ、身を硬くする。

しかし…

「案ズルナ小僧」

僕の前に一つの大きな影が立ち上がったのだ。

まぶたの裏からその存在を理解する。と同時に頭の中に声が響いた。

「貴様ノ考エハ粗方間違ッテハイナイ。ダガ、一ツ間違ッテイル」

「え…?」

「彼奴ハ元々怖ガリデハ無イ。…貴様ラ……否、我ガ恐怖ヲ植エ付ケタノダ…」

ドラゴンの少し辛そうな声に自然と胸が痛くなる。なんだろう…この気持ち……。

ただ話を聞いているだけなのに、まるで僕がドラゴンと同調していくような…そんな感じ。

「兎二角、時間ガ無イ。貴様ニハコレヲ預ケル。時間ハ稼イデヤルガ、後ハ貴様ラ二人デ結末マデ導ケ」

「え…ドラゴン…?」

手に何かを握られる感触ののち、影は一瞬で目の前から消え、そして同時に閃光も途切れた。

慌てて目を開き、わずかにぼやける視界にドラゴンを映そうと試みる。

だが、その姿を見つけることは叶わなかった。どころか、先ほどまで逆上していた神の姿まで消えていた。一体どこへ行ったのだろうか…。

「ソラ!!」

「!! ミユキ!?」

思考に耽ろうとした途端、ミユキが駆けてきたので僕は一時中断し、ミユキへ意識を向けた。先程の閃光はミユキになんの傷ももたらしてはいないようだ。

「ミユキ、無事だったんだな。…あ、セイナとトウヤは?!」

「二人も無事。今はクリミナル達の誘導に行ってもらった」

「誘導?」

無事なのはいいが、誘導とはどういうことだ?

疑問が浮かぶが、ミユキはそれには答えず話を続けた。

「それより、ソラ。ドラゴンから何かもらったでしょ?」

「え……あ…そういえば」

ふと思い出して手の平の中に握る物体に目を向けた。それは…


……弾丸だった。


金の輝きを持つ、なんだかとても高価そうな弾丸だ。こんなもの一体なんで僕に…?これを売ってもっと強い武器を揃えろ、とかそういう意味で渡したのでは無いみたいだけど…。

「これは……」

「よかった。ちゃんと受け取ったんだね…」

ミユキの言葉に引っかかるものを見つけ、僕は口を開く。

「? なんで僕がこれを受け取ったことを知ってるんだ?」

「教えてもらったから。ドラゴンに」

「ドラゴンが!?」

ということは、これはあいつの予定通りということなのか?…一体何をしようとしているんだ。

「ともかく!今は時間が無いの!最後のピースを集めに行くよ!」

ドラゴンみたいなことを言ったかと思えば、突然ミユキは僕の手を取った。

「は?な、何言って…」

「記憶を取り戻しに行くの」

そう言ってミユキは僕の持つ弾丸と同じく金に輝く手鏡を取り出した。

「記憶を取り戻しにって…どういうことだよ。つーか、そのドラゴンは何処に…」

「後で教えるから!とにかくついてきて!」

鬼気迫るミユキの顔を見て僕はすぐに口を閉じた。ミユキとドラゴンは通じている。きっとドラゴンの作戦も知っているはず。ならば、ここは大人しくついていく方が正しい選択だろう。そもそも、今のままではどうしようも無いのだ。当たって砕けろ。

「…わかった」


刹那、僕とミユキは鏡の中へと吸い込まれた。










これは、長い長い記憶の物語………。


長い長い…とは言いますが、駆け足で終わらせます(キリッ

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