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GAME after DEATH  作者: 硴月 楸
死者たちは生を求める
63/73

62. Strategy success.

本当に遅れてすみません!!

まさかデータ消えるなんて誰も思いませんよ……ねぇ?


とりあえず、思い出せるだけをひねり出してきましたので、本来のものより短くなってしまいましたが、どうぞお読みくだされぇ!!

神のまとう異常な雰囲気に自然と背筋に冷たいものが走る。

神は僕らの存在に気づいたのか、ゆっくりとその顔を向けてくる。

笑顔が張り付いて狂気じみている……恐ろしい。

身体があの存在に近づくことを拒絶し、足の力が抜けていく。

今更何だ!僕がやるしかないんだ!

自分を必死に鼓舞して意思を保つ。

「ソラ!…二人が…っ」

ミユキの声にハッとする。そうだ、セイナとトウヤは?!

しばらく視線を彷徨わせたが、すぐにミユキの視線の先に気がつき、それは神の足元へと落ちた。

「………うそ……」

そこに横たわるのは探していた二人の姿……セイナとトウヤが真っ赤に染まった姿で倒れていた。


…… し ん じ ら れ な い 。


「やーっと来たか。待ち遠しくてつい本気になっちゃったよww」

狂ってる…

「……よくも2人を…っ」

ミユキの憎々しげな声が聞こえる。さすがにこの惨状にミユキも我慢の限界が近い。ミユキが我慢できなくなれば、必然的に戦いの火蓋が切って落とされる。それだけはどうにか回避したい…

ちらりとドラゴンのほうを見てみるが、復活する傾向が見えない。…セイナも神の前では成功させることはできなかったか……こうなったらセイナから血の入った針を取って、僕かミユキが復活させるしか………

「ドラゴンを復活させてどうする気か知らないけど、もう無駄だよ」

「…っ!?」

気づけば、神の手にはセイナの針…血入りの針が握られていた。……まさか…

「ゲーム、オーバー」


パキッ


一瞬で針は折られ、赤い液体が滴り落ちた。


「アハハハッ!これでもうどーしようもないんじゃない?ワタシに人間の力で勝てるわけないし、ここにいる人間が束でかかってきても蚊を潰すみたいに殺しちゃう自信あるよ?ねーねー、どーするー?ww」


…僕らの希望が折られた。

…もうどうしようもないじゃないか。

…これじゃ…もう…



「ソラ、任せて」


不意にミユキの声に反応し、視線がぶつかる。

「ミユキ…?」

「まだ策はあるよ。ドラゴンは助けられる」

「え……」

「だから、任せて」

「…………」

強い意志の宿ったその目を見ればわかった。

こいつはもうやる気満々だ。僕の許可なんかなくても迷いなく実行してしまうほどに。

…だけど、あえてミユキは僕の許可を待っている。

ミユキも、一か八かなんだ……。

「…………任せる」

「うん、ありがと」

微笑むと刹那、ミユキは地を蹴った。

向かうのはもちろん直進、神の方向。

「あららぁ、怒っちゃった感じ?だからって真正面からワタシに向かってくるなんて…」

「…誰ガあんたに向かってるって?」

ミユキは神の数メートル先で飛び上がると、神を飛び越えてその後ろに着地した。

「え?」

神が反応してくる前にすぐにミユキはまた駆け出した。今度こそまがいない目標は……

「ドラゴンか…っ!」

「そういう…ことか」

一拍置いてようやくミユキの目的に気がついた神はすぐさま身体を反転させた。

もちろん、僕がそれを許すわけがない。


パァン!


「神様、とりあえずそこを動かないでいて」

「っ!……随分と生意気になったものだね、ソラくん」

「おかげさまで」

「まったく…」

瞬間、神の姿が目の前に迫ってきた。

ミユキのためにもここは引けない。

「僕を殺すのか?」

「仕方ないよ…君が邪魔するから」

首に手がまわってくる。


「…また一人になるぞ?」


ぴたりと動きが止まった。

それと同時に僕は大きな確信を得た。

「……君に…何がわかる」

次に発せられた声は地の底から出たような、とても低く、唸るような恐ろしげな声だった。

「人間ごときのくせに…神の何がわかるっ!」

手に力が加わり、ギリギリと首が閉められていく。息が…っ。

「お前らが悪いんだ!私の期待を裏切り、忘れ、同種同士のことしか考えない……裏切っておいて、挙句反省の色すら見せない……愚か。愚かすぎる!そんな愚かな生き物になったお前らが悪いんだよ!だからっ…!!」


「止メロ、神ヨ」


再び一瞬、首を絞める手が止まった。

そして、次の瞬間には神の姿は僕の目の前から消えていた。

ようやく解放された気管が一気に広がり、むせこみながらもなんとか顔を上げ、現状把握に努める。

神は僕から離れ、中心から少し離れたところで立ち尽くしていた。その視線は一点で固定されたままで、大樹の方向な向けられていた。


ゆっくりとそちらへと視線を向ける。

すると…


「感謝シヨウ、娘。漸ク此奴ト話ガ出来ル」

「何をいけしゃあしゃあと…こうなることはわかってたんでしょ?」

「全テハ汝ト汝ガ宝ノオ陰様ダ」

「はいはい」

巨大な体躯に鈍い黒の輝きを持つ鱗、サーモンより大きく広がる両翼、大地に突き立つ鋭い爪、そして、ミユキに似た黄金の輝きを持つ両眼。

「これが……ドラゴン…」

その迫力に言葉も出なかった。

「…いい加減、あんたもしつこいね。人ですら、魔物ですらないのに」

「創造主ガ其レヲ言ウカ」

「嫌味に決まってるでしょ。ワタシはそういう半端な存在が大嫌いなんだけど」

「ダカラコソ、貴様ハ我ヲ側二置イタノダロウ?」

「っうるさい!裏切り者(・・・・)のくせにっ!」

神は取り乱したように怒鳴り声をあげる。


……裏切り者…


僕ら人間に対しても使ったその言葉を神はドラゴンにも使った。

やっぱり…この二人は……


僕の確信は、僕の頭の中に真実を描き出した。


あともう少しで終わります。

ドラゴンさんさえ出てきてくれればあとはもうチョチョイのチョイでっせw

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