5.悪魔の妹
フランちゃんのキャラがあっちこっちそっちどっち
主人公若干チート気味
「大丈夫ですか優?」
「何とかなるでしょう」
いろいろと方法はあるからね
僕の能力地味に使えるし
「早く早く~」
「はいはい。 ただちょっと待ってね」
「いいよ!!」
「ありがと。
----名前 弾幕ごっこ ルール 負かしたら勝ち
勝敗条件 相手を負かす 制限 能力による殺害禁止」
これでよしっと
体を壊されたら溜まったもんじゃないからね
「いつでもいいよ」
「それじゃ、行くよ!!」
そう言って構えるフランちゃん
いきなりすごいのは止めて欲しいんだけどなぁ
「禁忌『クランベリートラップ』」
…まだ緩めかな?
最初から本気じゃ無くて助かったよ
「それにしても… 全方位から来るのはきついね…」
一応殺せない程度の威力には落ちてるけど避けないと死にかけるからね
まぁ、まだ目で追えてるから大丈夫かな?
「ほらほら!! 優も攻撃してきなよ!!」
「それじゃ、お言葉にあまえまして」
でも僕まだスペルカード作って無かったし…
ん~ さっき考えたやつでも使うか
「砂遊『サンドウォール』」
自分を中心に砂を広げる
砂と言っても少し大きくて、1センチくらいあるけどね
「ん~… やっぱりきついかな?」
フランちゃんの1つの弾幕を消すのにこっちは数発当てないと駄目だからね
有利なのは弾幕の数だけ
それなりに数は減らせるから僕でも避けられる隙間が出来てるんだけどね
「あはははは! キラキラして綺麗だね!」
「弾幕ごっこだからね。 少し位綺麗にしないとねっ!」
僕は砂をフランちゃんに向けて動かした
防御は薄くなるけどこのまま守っていても埒があかない
「気合入れて行くよ!」
砂を盾にフランちゃんへと突っ込む
正直弾幕張るの苦手なんだよね
どちらかと言うと僕、インファイト型だし
…吸血鬼に勝てるかは分からないけど
「おりゃああああ!」
拳が届く範囲まで近づきスペルブレイクする
そしてフランちゃんのお腹に拳を振り込む
「人間にしたら早いけど、私にとったら遅いよ」
スペルブレイクし横にスッっと移動して避けるフランちゃん
当たるとは思っていないから大丈夫
問題は掴まれること
掴まれた日には五体満足に居られるか…
「怖いねぇ。 そんな事させないようにしないと」
空ぶった勢いを使い回し蹴りをする
結構な速度だけど… どうだ?
「っ! …少し危なかったよ。 最初はわざと遅く動いたのかな?」
ありゃ
これも避けられちゃった
ん~… 速さにはそれなりに自信があったんだけど…
これは一回距離を取らないとね
「ん~ 今のは入ったと思ったのになぁ」
距離をとりつつそう愚痴をこぼす
いやはや、このまま耐久に持ち込むしか無いかな
「逃がさないよ!! 禁忌『カゴメカゴメ』」
これは…
避ける隙間が無い!?
これはやばいかも
このスペルカードを使ってみたけど…
優は避けれるかな?
「早く逃げないと潰されちゃうよ?」
この弾幕は最初こそ避ける場所が無いが弾幕が移動する事で隙間が出来る
それで避けれると思うんだけど…
人間には無理かな?
「え?」
轟音が轟く
何かが潰れるような音
「ふぅ~。 脱出不可能かと思ったら一応隙間は出来るんだね」
そう言いながら出てきた優の右腕にはランスの先を模った砂をつけていた
「いろいろな事出来るんだね!!」
でももう飽きちゃった
殺しちゃおっと
「きゅっとして…」
「ん?」
「ドカーン!!」
私は能力を発動させる
すべてを壊してしまう力を
これで壊せなかった物は無い
いや、無かったのかな?
「うそ…? 何で壊れないの!?」
「最初に言ったでしょ? "能力による殺害の禁止"って」
本当に壊せないと思わなかった
そんなこと出来る人なんて知らなかったし…
「それなら能力を使わずに!!」
「残念だけど、そっちには制限時間があるんだよ?」
遊んでる内にどんどん赤い霧が晴れていく
もっと遊びたいのに!!
「僕は後逃げるだけで大丈夫だし、僕を殺せるかな?」
…壊せる可能性は低いよね
それなら最後まで楽しむしか無いよね!!
「フラン、何をしているんだ!!」
声に反応してそちらに向いてしまう
それがいけなかった
「余所見するなんて余裕だね!!」
っ!!
振り向いた時には既に目の前にフランちゃんが
やばい!!
さすがに吸血鬼の腕力で殴られたら…っ!
「うわぁ!!」
拳を振るうが間に合わない!!
これは…
「優!!」
「くそっ!! 間に合わねぇ!!」
そんな言葉が聞こえてくる
コンナトコロデシヌノカ?
シヌノハゼッタイニ… イヤダ!!
「っ!? うそ…?」
「っはぁ… はぁ…」
人間の反応速度なら絶対に間に合わないはずの攻撃
しかし、何故か僕は反応できた
今はそんなことどうでもいい
「っと… 本当に危なかった…」
内心冷や汗
下手したら死んでた
と言うより普通は死んでいた
「あはははは!! 優はやっぱり面白いや!!」
喜んでもらえて嬉しいです
危うくこっちは死にそうでしたけどね!!
「また遊んであげるから今日は終わりね。 もう霧が晴れきっちゃうし」
「うぅ~… それじゃ、お話しようよ!」
太陽に当たったら危ないからね
それにしてもお話って… 何の話をするのかな?
「…やはり優は人間の血だけでは無いのか?」
「どうしたのレミリアさん?」
「いや、何もない。 それよりもお茶会にしよう」
「お? 私も参加させてもらうぜ!」
「私の分も用意しなさいよ」
「はいはい。 用意するわよ。 咲夜」
「畏まりました」
「ふぅ… やっと休めるよ…」
「優、本当に大丈夫でしたか?」
「ん? 大丈夫だよ。 ちょっと掠ったくらいだし」
さすがにあれを全部避けきる事なんてできないからね
「どこですか? すぐに消毒しましょう」
「ん~… ほとんど傷は無いから大丈夫だよ」
かすり傷はもう完治しかけている
「そんなに早く治る物なんですかね…?」
「まぁ、大丈夫でしょ」
僕は特に気にすることも無くレミリアさんについていく
…これを気にレミリアさんにフランちゃんを外に出すようにお願いしようかな?
僕が弾幕ごっこの相手してたら少しは精神が安定してくれたらいいなぁ~
「ねぇねぇ。 優。 お兄ちゃんって呼んでもいい?」
「え? …別にいいけど何で?」
「だってお兄ちゃんなんて居なかったし呼んでみたいんだもん!」
「それならいいよ」
特に断る理由じゃ無いからね
「ありがと!! 優お兄ちゃん!」
そう笑いながら言うフランちゃん
…あれ? 僕ロリコンだっけ?
フランちゃんにお兄ちゃんと呼ばせたかった
テンポが速すぎる間が否めない