1.彼の名前
サブタイトル考えるのって難しいですね
「お母さん」
いつもと変わらずに門番をしていた紅 美鈴が声に気づき振り返る
「あら?どうしたんですか優?」
「あれ?今日は起きていたんだ」
少し驚いた後クスクスと笑っている男の子
彼の名前は優
この名前は彼から聞いた名前では無く私が考えた名前
優しく育ってくれるといいなぁ~っと思って付けたんですよ
「その言い方だと私がいつも寝てみたいじゃないですか」
「でも僕が見に来た時はほとんど寝ているよね?」
「うっ…」
実際私には少し厳しいようですがね
まぁ、彼もお嬢様の下で働いていますし
私が寝ている事をよしとしないのでしょう
「でも本当に眠たいのだったら僕が門番代わるよ?お母さん、いつも立ってるでしょ?」
「いえ、大丈夫ですよ。 優は咲夜さんのお手伝いをして下さい」
前言撤回
やはり優は優しく育っているようです
「それにお嬢様も何かしようとしてますし」
「そういえば…赤い霧を起こしてー、みたいなことを言ってたね」
さてはて、お嬢様は何を考えているのやら…
まぁ、私たちはいつも通り働いていたら大丈夫でしょう
「優は気にしなくて大丈夫ですよ。何かするなら咲夜さんが何か言うでしょう」
「そうだね。じゃ、僕も仕事してくるね!!」
そういって元気に走っていく優
この後に異変が待っているとも知らずに
「こんにちは咲夜さん、何か仕事ありますか?」
「あら、優様。そうですね…ではお嬢様のお手伝いを頼めますか?」
この人が咲夜さん
この紅魔館全部を管理してるすごい人なんだよ!!
いつも忙しそうにしているから僕も咲夜さんの手伝いをしているんだ
「レミリアさんの? 僕で大丈夫なの?」
「今回は貴方に頼む方が良いんですよ」
レミリアさんは僕のお母さんが仕えている人
見た目は僕と同じ位だけど実際は500年近く生きている吸血鬼なんだって
人里では怖がられてるらしいけど僕は優しい人だと思うんだけどな~
「あら、優いらっしゃい」
そう言って出迎えてくれたレミリアさん
ん~やっぱり怖いと思えないんだよな~
「こんにちはレミリアさん。咲夜さんに言われて来たんですけど…」
「あぁ、そういうことか。 …少しこれを見てくれないか?」
そういって広げられる赤い霧
「…とても冷たくて気味が悪いので長時間触れたくありません」
「なるほど…体を動かすのに支障は無いか?」
「特にありませんね。ただ、いつもよりは動きにくいです。」
「そうか。ありがとう」
そう言ってレミリアさんは赤い霧を出すのをやめた
「この赤い霧は何だったんですか?」
「ふっふっふ… 秘密だ。 もう少ししたらお前にも教えよう」
不適な笑みを浮かべて答えるレミリアさん
僕に関係のある事だったらなるべく知っておきたいんだけどな~…
取りあえず1話だけ
ペースはゆったりですからね!!