9.風邪
偉い人は言いました
馬鹿は風邪を引かない…と
「風邪ですね」
「ゴホッ!ゴホッ! …風邪ですか」
「外で寝るからですよ」
「すみません…」
昨日の宴会で風邪を引きました
完全に僕の不注意です。ごめんなさい
「仕方ありませんね。 しっかりと休んでください」
「仕事増やしてしまってすみません…」
「気にしないで下さい。 では失礼します」
咲夜さんは仕事に戻っていった見たい
風邪を引くのは久々だなぁ…
ま、大人しくしてたら治るでしょ
「つー訳で失礼するぜ」
何故か魔理沙が来ました
お母さんしっかり仕事してください
「どうしたの魔理沙? 大図書館に行かないの?」
「いや、美鈴がお前が風邪を引いたって言ったから様子を見に来たんだぜ」
お母さん… ゆっくり休ましてよ…
「ゴホッ! …といっても僕は風邪だからうつっちゃうよ?」
「私は元気だからな!! 大丈夫だ!!」
いや、僕が寝たいのだけど
魔理沙のことだし無理かな…
「でも僕何も出来ないよ?」
「いや、お前の弱みをつかめないかと思ってな」
「咲夜さん」
「承りました」
「ちょ!? 待てよ!! 嘘だから!!」
「どちらにせよ、パチェリー様の本を返して頂かないといけませんので」
「あれは死ぬまで借りるだけだぜ!!」
それを泥棒って言うんだよ、魔理沙
「優も寝てないで何か言えよ!!」
「どう考えても僕は咲夜さん側でしょ。 大人しくしたら?」
「くそおぉぉぉぉぉぉ!!」
連行されていく魔理沙
まぁ、仕方ないよね
「ゴホッ! …さっさよ寝よう」
風邪を治すためにも僕はベッドに身を預けた
「ん…?」
何時間くらい寝たんだろう?
時間を確認しようと体を起こしたら
「あら? 起きたの?」
霊夢が居ました
何で?
「霊夢は何でここに居るの?」
「何時も通りお茶を飲みに来たら貴方が風邪を引いたって聞いたからよ」
なるほど
でもお茶を集りに来るのはやめてね
仕入れに行くのは咲夜さんなんだから
「っと… もう5時か…」
寝たのが朝の10時くらいだったから結構寝たね
おかげで少し楽になったかな?
「無理に動くと治らないわよ。 しっかり休んでおきなさい」
「そうなんだけど… お腹減っちゃった」
さすがに朝から何も食べてないのでお腹がすいた
そんなことを考えていると
「では、食事をお持ちしますね」
「ありがとう咲夜さん」
本当にいつのまに居るんだろうか
少し怖いよ
「貴方いつの間にここに来たのよ…」
「いつの間によ。 貴方も風邪を引きたくないなら早く帰りなさい」
「言われなくてもそうするわよ」
咲夜さんと一緒に出て行く霊夢
「またね、霊夢」
「早く風邪を治しなさいよ」
僕の周りの人はいい人ばかりだよなぁ…
そんなことを考えていると咲夜さんが戻ってきた
相変わらず速い
「どうぞ。 お粥です」
「ありがとうございます」
お腹が減っているのもあってかすぐに完食した
「ふぅ… ご馳走様でした」
「お粗末様です。 体の調子はどうですか?」
「結構ましになりましたよ。 明日になったら治ってますね」
「そう、ならよかったわ。 それではまた明日」
一瞬で消える咲夜さん
でもさっき起きたばかりだから寝れないんだよね
そんなことを考えているとノックの音が聞こえた
「どうぞ」
「失礼します。 風邪は大丈夫ですか?」
「うん。 明日になったら治ってるよ」
部屋に来たのはお母さんだった
門番の仕事は大丈夫なのかな…
「門番でしたら妖精メイドに任しているので大丈夫です」
「そう。 ならよかった」
「…ごめんなさいね。 そばに居れなくて」
「仕方ないよ。 お母さんにも仕事はあるんだし」
気持ちだけでも嬉しい
実際お母さんは毎日門番の仕事をしているし
寝ていなかったら結構働いてる方なんだよね
「だから謝るのは禁止。 僕が言ってるんだから気にしないの」
「…わかりました。 では少しの間ですがそばにいますね」
実際は少し寂しかったんだけどね
まぁ、言えないよ
それにしても、お母さんの手、冷たくて気持ち良いなぁ…
どんどん眠たくなってきちゃった
「おやすみなさい、優」
おやすみ、お母さん…
風邪を引くと人が恋しくなりますよね
でもこの時期は布団が恋しいです




