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第四九話 激戦!地下アリーナ


 地下アリーナの奥。

 黒鉄の枠に囲まれたスポナーが、規則正しく整列し、その中心部で不気味な炎をゆらめかせている。その炎が脈打つたびに空気が震え、魔物の気配が濃くなっていった。


 最後尾、はるか上空。

 岩肌すれすれの天井付近を切り裂くように、飛竜の群れ――ワイバーンが滑り込んでくる。鋭い羽音が地鳴りのように響き、乱気流のような風が巻き起こった。



 アスカが群れを指さして、アオに向かって叫ぶ!

「アオちゃん!出番よ!やっつけちゃいなっ!」


 クアアアアアッ!

 バサバサバサッ!


 アオの翼が強く空気を打ち、勢いよく急上昇する。そのまま、群れを成して旋回するワイバーンへ一直線に突撃!


 いつの間にかドラゴン使いと化すアスカ!

「空中はアオに任せるわ!」


「す……すごいな……」

 思わず、そんな感想が漏れる。


 だが、感心している暇はない。

 正面からは、魔物の大群が、黒い濁流のようにこちらへ迫ってくる。


 俺は腹から声を張り上げた。

「俺とアスカで敵陣に突っ込んで――スポナーを潰す!援護を頼む!」

「行くわよ!」

「わかった!」


 魔物を吐き出し続けるスポナーを壊さないと、この先には進めない!


 リリーが素早く状況を把握し、鋭い声を飛ばす。


「ハヤブサ! サダトラ! 前線で敵を抑えて!」

「ダイキとアスカ! 右側、敵が薄い! 壁沿いに走って奥へ!」

「私とユキは後方、スキル付きの弓で大物を狙い打ちする!」


 号令と同時に、それぞれが一斉に動き出す。

 俺とアスカは、中央をハヤブサたちに任せ、右側の壁際へと一気に駆け出す。



 バサ……バサ……

 ズシャッ!

 グガガガアアッ!


 頭上では、アオとワイバーンたちが死闘を繰り広げていた。火力では及ばないが、抜群の機動力で敵の背後へ回り込み、確実に一体ずつ落としていく。



 中央、ハヤブサ陣営は連携が光る!

「シャイニング……斬撃ッ!」

 正直、ネーミングは微妙だが、光スキルと物理スキルを融合させた剣撃は本物だ。白い閃光が走るたびに、魔物の群れが紙のように裂けていく。


「それえっ!」

 シュアアッ!

 リリーとユキは、慣れない手つきながらも集中して弓を引き絞り、ゴーレムなどの大物に矢を浴びせ続ける。


 ズゴオオッ!

 ズシャアアアッ!


 矢が刺さるたびに閃光が弾け、はぜるような衝撃とともに、巨大な魔物がバランスを崩して膝を突いていく。


 グオオオオッ……

 ただ、大ボスの巨体、ブラッディーベアは倒れない!走りながら、その様子をチラ見した俺はアスカに向かって叫んだ。


「アスカ! ブラッディベアーの弱点は首の後ろだ! アオに乗って狙い打ちしてくれ!」

「そうなの!? 任せて!」

「無理するなよ!」

「ダイキもね!」


 ピュイッ!

 バサバサバサ!


 アスカが指を鳴らすと、上空からアオが低空で滑空してくる。その背に、アスカが流れるように飛び乗った。

 バサバサバサ……


 風を切りながら、アオがブラッディベアの周囲を旋回する。

「ええと……あそこねっ!」

 ブラッディベアーの首筋スレスレを通過。

「くらえっ!」


 ズシャッ!


 後ろ首に剣一閃!筋を断ち切る。

 グカアアアアッ!


 雷鳴のような断末魔がアリーナ中に響き渡り、巨体が崩れ落ちて床を揺らした。

「アスカちゃん!ありがとっ!」

 リリーが上空のアオめがけて叫ぶ。


 ルキアの用意したボスラッシュに、これまでの経験と仲間との連携で対抗する!


「とおおおっ!」

 俺はひたすら剣を振るって敵を倒しながら……ついに一つ目のスポナーへ到達!


 カシン!

 カシン!


 何度か、鉄を叩く乾いた音が響いた後……

 バキィン!!

 スポナーが砕け散る。


 ようやく一つ撃破。

 ハヤブサたちがボスクラスを引きつけてくれているおかげで、この周囲は雑魚ばかりだ。スキル付きの剣で敵をなぎ倒しながら、次々とスポナーを破壊。あらかた右側のスポナーを片付け、反対側に移ろうとした、その時――


 アリーナ全体の空気が、ぶるんと震えた気がした。


 ゴゴゴ……

 地底の奥から、内臓に直接響くような異音。同時に、針で頭をかき回されるような激痛が走る。


「うおおおっ!」


 その時、頭の中で不思議な光景が広がる。宙に浮かぶ“レトロゲームスキル”のジャケットたち。それらが中央に引き寄せられ――

 グシャッ。

 圧縮され、砕け散った。


 俺は膝をつき、そのまま地面に倒れ込む。

「いってえ……」


 なんとか体を起こした、その瞬間――

 

 残っていたすべてのスポナーが、一斉に強烈な光を放つ。

 そして……光の中から新たな、巨大な魔物がのそりと歩み出る!


 天井すれすれの巨体、緑色の肌。巨大な棍棒を手にした、顔のど真ん中に一つだけ目を持つ巨人――ギガントスだ!


 記憶が定かでないが……確か、国民的RPG‘’ドラゴンジャーニー‘’に出てくる強敵。ルキアは俺のスキル内の敵を……召喚している!

 ――持ち駒は尽きていて……苦しまぎれに俺のスキルに侵入したのかもしれない。スポナーからは、護衛の雑魚たちも次々と湧き出してくる。


 とにかく、この場を乗り切って、スポナーを破壊しないと!




――――――

地下アリーナでの決戦!

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