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第四十話 突入!スモールドラゴン

 バサ……バサ……!


 無数のうねる首と炎が、漆黒のゲートウェイ出口で脈動するように収縮・拡散を繰り返す。


 ゲートウェイの口が、ちらりと覗いてはすぐにオロチの首や炎で覆われる。俺は息を止め、集中して動きの“リズム”を読み取る。


「行くぞ! つかまってろ!」

 意を決した瞬間、スモールドラゴンの首筋をグッと前方へ向け――

 ゲートウェイへ、突撃ッ!


「うおおおっ!」

 燃え狂う炎、うねり狂う八本の首!さっき封じた首はもう回復している。ギリギリの紙一重でかわしながら突撃する!


「抜けるぞ!」

 フォン!


 その瞬間……オロチの瞳が次々と赤く点灯し……


 ウゴゴゴオッ!

 ブオオオオッ!


 八体の竜が一斉に炎を吐き出し、滝のような火炎がゲートウェイ全体を飲み込んだ!


「うおおおっ! あぶねぇ!」

 ブワアア……!


「キャアアアッ!」

 バサアッ!

 衝突はギリギリで回避したが……旋風に巻き込まれ、吹き飛ばされたドラゴンは地面に叩きつけられる。


 ドガッ!!

「いてて……アスカ! 大丈夫か!?」

「う……うん……なんとか……!」


 折り重なって地面に叩きつけられたが……ドラゴンが見事な受け身を取ったらしく、ケガはないようだ!


「……くそっ! もう少しだったのに!」

 あのタイミングで一斉攻撃を喰らうと、なすすべがない。


 その時、ふと思い出す。

「……打つてなしか……いや、アレを使ってみるか……!」


 俺はダメもとで、ハヤブサからもらった緊急用の薬を口に放り込む。


 ……

 …………?

「こ……これは……」

 全身が熱を帯び、神経が極限まで研ぎ澄まされていく。

 ……

「いける、今なら!」


 俺は再びドラゴンに乗り込む。

「行くぞ!アスカ!……俺は、絶対にあきらめない!」

「よっしゃ!」


 むにゅっ!

 狭いドラゴンの背に二人で乗り込み、アスカがしがみつく。

 胸の柔らかい感触が背中越しに伝わる。

「……!」


 バサバサバサ!


 ブルードラゴンが再び空を駆ける!

 左からオロチの首が火炎を噴きながら迫る!


「右っ!」

 むにゅん


 今度は右から、二体目の首!

「左に避けて!」

 むにゅん


「……これは……!」

 薬の効果か、極限まで鋭くなる感覚。

 背中越しに、アスカの巨乳が揺れる感触、それがダイレクトに伝わる!


「いやいや、前に集中するんだよ! 前っ!」


 俺は自分へ渾身の喝を入れ――

 精神をさらに前方に集中させる。

 邪念を吹き飛ばすためにっ!


「おおおっ!」

 その時、あまりにも強い集中力――!

 目前に広がる地獄の光景が、スローモーションのように、ゆるりと流れ始める。


 炎の揺らぎ、竜首の動き、空気の流れ……

 すべてが“見える”。


 これは……

(昔、絶好調の野球選手が――ボールがスローに見える、って言ってた! そんな感じだ!)


「突っ込むぞ!」

「ダイキ!気をつけてェ!」

 むにゅにゅっ!


「――俺はもう!!巨乳には惑わされないッ!!」


 なんかよくわからないかけ声と共に、ゲートウェイめがけて突進!


 ブオン!

 グガガガアア……!


 バサバサバサ!


 避ける――避ける!

 すべて紙一重で切り抜け、ゲートウェイ目前へ!!


 ピキイイイ!

 オロチの瞳が赤く光り……

(来る……!!)


 ブオオオオッ! 

 炎の壁が天を覆うように立ちはだかる!


 ――しかし、感じる。

 揺らめく炎の、わずかな“スキマ”が!!


「行くぞ……ッ!」


 ゴオオオオッ!

 燃え盛る火柱に突っ込む。

 アスカが悲鳴を上げる。


「きゃあああっ!」


「ドラゴン、上だっ!」

 バサバサバサ!

 壁の直前でドラゴンが、思い切り羽ばたいて急上昇!

 その風圧で炎のスキマがわずかに押し広がり――


 ――ギリギリ、通れる!


「よし!抜けろっ!!」

 バサッ! バサ! バサ!


 ブオオオオッ!

 灼熱の壁をこじ開けるように突破し――


 バサアアアーーッ!


 煙に包まれながら、遂に地下ゲートウェイ内部へ侵入!

 プス……プス……プス……


 ここでドラゴンが力尽きて着地。

「よくやった!」


 ザザザッ!


 俺とアスカは飛び降り、奥へ視線を向ける。



 ……

「……ルキア!」

 タタタタタ……


 黒いヴェールをまとった小さな影が、奥の闇へ逃げ込んでいく。既にもう、その影は小さい。


 そして、数十体のゴブリンがその前に立ち塞がる。



「くそ!最初から護衛をつけてたか!アスカ、頼む!」

「逃がさないよ!」


 バリリリリ……ッ!


 アスカは光スキルを発動。巨大な光の槍を頭上に掲げる。

「シャイニング・スピアァァ!!」


 ズシャアアアアッ!!


 グゴア!グゴゴゴ!


 ゴブリンをなぎ倒しながら、光りの槍が奥へ……一直線に伸びる!


「うおおっ!邪魔すんじゃねえ!」

 俺も最後の力を振り絞り、護衛のゴブリンを片っ端から斬り伏せる!


 ゴブリンをようやく倒して、アスカと二人で奥へ駆け込む――


「……い、ない!」

 しかし……ルキアの姿は、どこにもない。


 アスカはその場にへたり込む。


「……ここまで来たのに……ダイキ……!悔しいっ!」

 涙がぽろぽろとこぼれ落ちる。

「うわあああん!」


「アスカ……ちょっと見ろ!」

「……ぐす……?」


 俺は足元に連なる、血の跡を指差す。


「相当な出血だ。しかも、この跡を辿ればヤツを追える! 追い込まれてるのはルキアの方だ!」

「……ぐす……ムダじゃ、なかった……?」

「アスカのおかげだよ! もう魔力も尽きた。今日は帰って、体制を整えよう」


 アスカは涙を拭いながらうなずく。


「そして、ヤツの本拠地を叩いて、東京の黒魔導士を叩きつぶす!」


遂に追いつめた!

ポイントが全然伸びませぬ……

(´;ω;`)ウゥゥ

ギルドの活躍に……★評価、ブクマがまだの方、宜しくお願いします!


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