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第十話 まんが世界の歴史

 二階の応接室は、落ち着いた気品漂う空間だった。

 壁には古びた地図や魔法の紋章が飾られ、窓の外には静寂に包まれた夜景が広がる。壁の一角は本棚になっており、ぎちっと本が並んでいた。


 そんな部屋で、初老の女性がゆっくりと立ち上がり、俺たちを迎える。


「ダイキさんね。初めまして。ハヤブサ、今日はご苦労だったわね」

 柔らかい笑みを浮かべながら話しかけるが、その声には鋭さがある。

「私の名前は桜井リョウコ。板山ギルドのマスター、そして全国ギルド連合の幹事も兼ねてるの。よろしくね」


 差し出された手を握ると、意外なほど力強い。

 ――この人、ただ者じゃない。


 ハヤブサがさっそく切り出す。


「今日倒したゴーレムの写真、見ました?」

「ええ……あのレベルの魔物は、自然に湧き出るものじゃないわね」

 低い声が応接室に響き、空気が一瞬で引き締まった。


「……何か情報、入ってますか?」

「……品川ギルドから、召喚士ルキアの情報が入ってるわ」

「……!」

「それで、スフィーダのメンバーで、品川に様子を見に行って欲しいの」

「そうか……わかりました!」


 ……召喚士?

「ダイキさん、あなたの事は聞ききました。その特殊なスキル……ひょっとしたら、この世界を救う事になるかもね」

「あ……いや……それほどでも」


 そもそもの話がよくわからない。歴史の知識とかもないと、話についていけないな……

 俺が戸惑っていると、リョウコはふっと微笑んだ。


「焦らなくていいわ。まずは“この世界がどうしてこうなったのか”を知ること。――それが、あなたの最初の任務よ」

 そう言うと、彼女は背後の本棚に歩み寄り、数冊の本を取り出した。

 革表紙に包まれた、少し黄ばんだ本たち。


「これを読むといいわ。基礎から学べるから」


 ……?


『まんが世界の歴史』


 ……!

 この世界にもあるのか……!よかった、マンガなら読みやすそうだ。



◇◇◇◇

 

 長い一日を終え、自室のベッドに倒れ込む。さっそく、パラパラと、さっき借りた本のページをめくると……この世界線の成り立ちが、よく理解できる。


 ――そして、けっこう面白い!

 

◇◇◇◇

 

 世界の魔法を支配する、最上位のスキルを持つ存在――それが「召喚士」「魔導士」と呼ばれる者たちだ。

 そして、この世界の成り立ちは、彼らの争いの歴史でもあった。


・魔物を召喚して、世界を支配しようとする“黒召喚士“

・人類の文明を発展させるために、召喚魔法を使おうとする“白魔導士“


 両者は長きにわたり、光と闇の戦いを繰り広げた。


 最新の大きな戦争は、約五十年前――「第二次世界聖戦」と呼ばれる全面戦争。


 黒召喚士を率いたのは“ルシフェル王”

 対するは、白魔導士たちを束ねる“ロマンシア女王”

 その戦いは、空を裂き、大地を焦がし、世界を廃墟へと変えたという。



 そして、激戦の末に――

 ロマンシア女王は自らの命を賭して黒召喚士たちを地下深くに封印した。だが、彼女自身もその封印に巻き込まれ、消息を絶つ。


 ……伝承によれば、女王は封印の直前、最後の力で“異世界から何人かの魔導士”を召喚したという。

 だが、その人物たちが誰なのかを知る者は、いまだいない。


 女王を失った人類は、自らの力で秩序を保つため、世界中に“ギルド制度”を設けた。しかし、黒召喚士たちは地下で少しづつ魔力を回復させ、その封印は揺らぎ始める。

 そして、彼らの力は、再び地上へと滲み出してきている。


 →今ココ


◇◇◇◇


 さすがマンガだと、一気に読めるな!そして、この世界線もなかなかドラマチックだ……


 まさか自分が、その“異世界から来た魔導士”の一人……?

 いや、まさか、そんな――。


 思いを巡らせるうちに、眠りに落ちる。

 今日は長い一日だった……



ふむふむ、『まんが世界の歴史』勉強になりました……!

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