1
出席番号1 相上サクラ 出席番号2 朝川ミレイ
出席番号3 青風レイ 出席番号4 赤華イブキ
出席番号5 貝柄ミナト 出席番号6 香取アズサ
出席番号7 金星ナナ 出席番号8 黒光ヒカル
出席番号9 神月ケント 出席番号10 早乙女ルナ
出席番号11 坂井田ミコト 出席番号12 白山アリサ
出席番号13 杉浦マイカ 出席番号14 鷹花カナメ
出席番号15 千明スミレ 出席番号16 千代原ルル
出席番号17 千神アカリ 出席番号18 月城アキラ
出席番号19 鶴宮カスミ 出席番号20富弘カイリ
出席番号21 猫島アオイ 出席番号22猫屋敷ララ
出席番号23 橋蜜シオン 出席番号24 萌山セナ
出席番号25 百瀬モカ 出席番号26 桃井ユウ
出席番号27来光ミナ
「くーまさん、くーまさん、
遊ぶのが好きなお人形さん、
神に願います!うーごけ、うーごけ!」
「お願い、一緒に遊びましょうくーまさん」
「かわいいお人形さん!」
暗い暗い学校でクラスメイトが見守る中、
私たちは大きな声で言った
私たちは、知らなかった
この儀式が、最悪な結末になる事を・・・
時は、昼休みにさかのぼる
「ナナ!明日から夏休みだし今日
学校で、ウワサの儀式やらない?」
私の友達レナが、目を輝かせて
くまの人形を私の机に置いて言った
「えー、それ本当に大丈夫?」
ナナは、少しレナの目をそらして言った
「何の話してるの?ナナッチ、レナッチ?」
「そうだ、俺たちも混ぜろよ!」
クラスメイトのルルとアキラも目を輝かせて言った
それを聞いた他のクラスメイト達も集まってきた
「何々!私たちにも聞かせてよ!」
「やるなら俺もやりたい!」
みんなは、やる気みたいで気づいた時には
もう作戦を立てていたナナはみんなに
訴えかけるように言った
「この儀式って学校に代々伝わるやつでしょ?」
「本当だったら、どうするの?」
するとミナトがあきれた声で
くまの人形を持って言った
「もし、くまの人形が動いたとしても
ただの人形だろ?大丈夫だって!」
「そうそう、心配しすぎだよ!ナナ!」
みんなは、窓から日差しが差し込む中で
それに負けないような輝かしい笑顔で言った
「分かった、みんな居るもんね」
「大丈夫か・・・」
レナは、頷きみんなに伝えるように言った
「じゃあ、話通りにこの教室に夜の9時集合で!」
「ろうそくと、マッチ、お菓子持ってきて!」
「他に遊び道具も、持ってこれる人いたらお願い」
クラスメイトが頷きこの話はいったん終わった
そして、あっという間に5時間目6時間目とおわった
「キヨつけ令、ありがとうございました!」
「では、みなさん今日から夏休みです!学校は
今日からしまってしまうので人がいません」
「宿題など、忘れ物がないように!」
夕方の夏、夕日が生徒たちを照らす
夕日がゆっくりと沈み、静かな夜がやってくる
ナナは、少し早めに学校に着いたつもりだったが
クラスメイトのほとんどが学校に来ていた
「ほとんど居る・・・」
「この学校、
セキュリテイが甘いからすぐ侵入できるわー」
「それな!窓もしっかり閉まらないし、」
「ドアだって、後ろだけ閉まらないもんねー!」
そう、この学校は建てられたのが
昔すぎてセキュリティが甘いのだ
だが、古すぎて泥棒に入られた事すらない
逆にすごいわ・・・
「もうみんな居るよ!」
レナが、後ろを向きカーテンを開けながら言った
ミナトは、レナに不思議そうに聞いた
「何で、カーテン開けてるんだ?」
「この儀式で、カーテンは開けなきゃだめって
言われてるらしいからさ、一様ね!」
レナは、ミナトの方を向きそう冷静に言った
「やるなら、しっかりしたいからさ!」
ミナトは、少し古びた床をキィキィと言わせながら窓のほうに行きレナに言った
「俺も、手伝うよ!レナ!」
「ありがとう!ミナト!」
「準備し終わったね!じゃあ今からはじめます!」
「くまさんの人形の儀式、」
暗闇の古い教室少し熱くエアコンもつけずに学校の
古くから伝わる人形の儀式くまさんが始まった
「みんな手を握って、
くまさんが真ん中になるように円になって!」
ろうそくに囲まれるくまの人形をみんなはみる
レナは、みんなが見たのを確認して言った
「昔この学校に通っていた高二の生徒
彼女は高校生になり病で臥してしまい
人形だけが彼女の友達だった
特に大切にしてたのがくまの人形だった」
「ある日彼女は、1人で静かに亡くなってしまう
彼女の最後の願いを叶えるため
今もなお、どこかの高校にいるだろう」
レナは、アキラに小さな声で言った
「言っていいよ」
アキラが少し大きめな声で言った
ルルがアキラに合わせて言った
ミナトが少し目を瞑り言った
レナは悲しみが混ざった声で言った
ナナは少し震えた声で目を瞑り言った
「くーまさん、くーまさん」アキラ
「遊ぶのが、好きなお人形さん」ルル
「神に願います、うーごけ、うーごけ」ミナト
「お願い、一緒に遊びましょう!くーまさん」ルナ
「かわいい、お人形さん」ナナ
その後、しばらく沈黙になった
「ほらね、何もなかったでしょ?ナナッチ?」
ルルがそう言ったやさき
「遊んでくれるの?君たちは・・・」
「ちょっと今、誰か喋った?」
ナナが、目を潤わせビクビクしながら言った
「違うよ?私だよ?くまさん」
「何でにげるの?みんな?」
ナナや他の生徒は、速足に廊下に出ようとした
「遊んでくれるんでしょ?」
人形とは、思えないくらい
りゅうちょうな日本語でとっても笑顔に言った
「待ってよ、待ってよ!1人にしないで!」
くまの人形が涙を流し悲鳴のような叫びを上げた時
教室のドアが閉まってしまった
「何で開かないの?」
「窓、窓から逃げよう!」
ミナトが、そう言って窓のほうに走った
だが、くまの人形はこっちを優しく見つめて言った
「遊んでくれなくてもいいから一緒に居て欲しい」
「絶対に逃がさないから、絶対、」
くまの人形の優しいそうな目つきから、
人間の様な怖い目つきに変わりゆっくりと立った
「窓も、開かない、」
「窓ならまだ、何かで壊せば・・・」
そう言ったナナは、椅子を逆手持ちにして
構え窓を破るため何回も何回も窓を叩いた
そしたら、やっと窓が破れた
「やっと割れた、」
「これで外に出れる!」
そう言ったナナは、窓の枠に立ち飛び降りるように軽やかに足で飛ぼうとして構えた
「ナナ!ここ三階だよ!危ないよ!」
「大丈夫だよ!」
「骨折だけですむはず」
ナナは、そう言った時飛ぼうとした時くまさんが
呪文の様な物を唱えはじめた
「あーそぼ、あーそーぼラーラーラーラーン
ラーラーラーラーン」
「そんなに出たいだね、じゃあ出してあげる」
「校舎全体で遊ぼっか!」
くまさんは、そう言って窓の枠に立っている
ナナを引っ張り笑顔でナナの方を見て言った
「校舎の外に出ようとするのは、反則だよ?」
「そんな子には、罰を与えなきゃいけないね?」
「いやだ、お願いやめ・・・て」
その声を無視して、くまさんはまた呪文を唱えた
「なーれ、なーれ、私のお人形になーれ
ラーラーラーラーン、ラーラーラーラーン」
「まだ死にたくない、お願い次はしないか・・・」
ナナはキツネの人形になってしまい
キツネの人形のナナは涙を流していた
「うそ、ほんとに人形になった・・・」
サクラは、そう言って
ゆっくり腰を抜かし口を抑えて言った
「分かったでしょ?逆らわない方がいいんだよ」
「だから、遊んで!」
この時、みんなの心はドクドクと心臓をうるさくし
恐怖で皆動くことすらできなかった
くまさんと言うただの人形に従うほかなかった
「何も言わないって事は、いいんだね!やったー」
「じゃあまずは、増え鬼ごっこしよ?」
「制限時間1時間30分!」
「校舎の外は禁止、それ以外は
増え鬼ごっこのルールと同じね!」
「鬼は、私とさっき人形になったこの子ね!」
「よーいスタート!」
こうして最初の遊び、夜の増え鬼が始まった
☆☆☆☆☆を、押して応援してね!
面白いと思ったら、リアクションブックマーク
感想も是非!