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322.おねえさまの言う通り

伝子は、敢えて、この日をあかりと井関五郎の結婚式の日にした。

理由は2つ。新しい敵の幹『インフルエンザにかかっちゃった。僕も人間だった』んだね。

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

============== 主な登場人物 ================

大文字伝子だいもんじでんこ・・・主人公。翻訳家。DDリーダー。EITOではアンバサダーまたは行動隊長と呼ばれている。。

大文字[高遠]学・・・伝子の、大学翻訳部の3年後輩。伝子の婿養子。小説家。EITOのアナザー・インテリジェンスと呼ばれている。

一ノ瀬[橘]なぎさ一等陸佐・・・ある事件をきっかけにEITOに参加。伝子を「おねえさま」と呼んでいる。皆には「一佐」または副隊長と呼ばれている。EITO副隊長。

久保田[渡辺]あつこ警視・・・ある事件をきっかけにEITOに参加。伝子を「おねえさま」と呼んでいる。皆には「警視」と呼ばれている。EITO副隊長。

愛宕[白藤]みちる警部補・・・ある事件をきっかけにEITOに参加。伝子を「おねえさま」と呼んでいる。愛宕の妻。EITO副隊長。降格中だったが、再び副隊長になった。

愛宕寛治警部・・・伝子の中学の書道部の後輩。丸髷警察署の生活安全課刑事。『片づけ隊』班長をしている。


白藤峯男・・・みちるの叔父。丸髷署署長。

渡辺道夫副総監・・・警視庁副総監。替え玉だった弟道継が暗殺された。渡辺あつこ警視(警部)の叔父。


斉藤長一朗理事官・・・EITO司令官。EITO創設者。

夏目房之助警視正・・・EITO東京本部副司令官。

草薙あきら・・・EITOの警察官チーム。特別事務官。ホワイトハッカーの異名を持つ。

渡伸也一曹・・・空自からのEITO出向。GPSほか自衛隊のシステム担当。


西部警部補・・・高速エリア署生活安全課の刑事だが、。通称『片づけ隊』を手伝うこともある。早乙女愛と結婚した。

橋爪警部補・・・愛宕の相棒。丸髷書生活安全課の刑事だが、。通称『片づけ隊』を手伝うこともある。


中島[増田]はるか3等海尉・・・海自からのEITO出向。副隊長補佐。見合いしたMAITOの中島と事実婚をしていたが結婚した。

馬場[金森]和子二尉・・・空自からのEITO出向。副隊長補佐。

高木[日向]さやか一佐・・・空自からのEITO出向。

高崎[馬越]友理奈二曹・・・空自からのEITO出向。

大町恵津子一曹・・・陸自からのEITO出向。

田坂ちえみ一曹・・・陸自からのEITO出向。

浜田なお三曹・・・空自からのEITO出向。

井関[新町]あかり巡査・・・みちるの後輩。丸髷署からの出向。副隊長補佐だったが、井関五郎と結婚、EITO出向から警察署に戻っている。

結城たまき警部・・・警視庁捜査一課からの出向。

安藤詩三曹・・・海自からのEITO出向。

稲森花純一曹・・・海自からのEITO出向。

愛川静音しずね・・・ある事件で、伝子に炎の中から救われる。EITOに就職。

青山[江南]美由紀・・・、元警視庁警察犬チーム班長。警部補。警視庁からEITOに出向。

伊知地満子二曹・・空自からのEITO出向。ブーメランが得意。伝子の影武者担当。

葉月玲奈二曹・・・海自からのEITO出向。

越後網子二曹・・・陸自からのEITO出向。

小坂雅巡査・・・元高速エリア署勤務。警視庁から出向。

下條梅子巡査・・・元高島署勤務。警視庁から出向。

高坂[飯星]満里奈・・・元陸自看護官。EITOに就職。

財前直巳一曹・・・財前一郎の姪。空自からのEITO出向。

仁礼らいむ一曹・・・仁礼海将の大姪。海自からのEITO出向。

七尾伶子・・・警視庁からEITO出向の巡査部長。

大空真由美二等空尉・・・空自からのEITO出向。

高木貢一曹・・・陸自からのEITO出向。剣道が得意。EITOガーディアンズ。

青山たかし・・・元丸髷署刑事。EITOに就職。EITOガーディアンズ。

馬場力ちから3等空佐・・・空自からのEITO出向。EITOガーディアンズ。

井関五郎・・・鑑識の井関の息子。EITOの爆発物処理担当。EITOガーディアンズ。

井関権蔵・・・井関五郎の父。警視庁鑑識課課長。

井関智子・・・五郎の妹。鑑識課員。

井関民恵・・・権蔵の妻。元女性警察官。女性初の鑑識課課長になる筈だったが、周囲の反対が多く断念権蔵と結婚した。


筒井隆昭警部・・・伝子の大学時代の同級生。警視庁テロ対策室からのEITO出向。EITOガーディアンズ。


依田俊介・・・伝子の大学の翻訳部の後輩。高遠学と同学年。あだ名は「ヨーダ」。名付けたのは伝子。今は、やすらぎほのかホテル東京支配人。

依田[小田]慶子・・・依田の妻。やすらぎほのかホテル東京副支配人。

小田祐二・・・やすらぎほのかホテル社長。伊豆のホテルが本店。箱根にもホテルがある。小田慶子の叔父。



藤井康子・・・伝子のマンションの仕切り隣の住人。モールに料理教室を出している。EITO準隊員。

山村美佐男・・・伝子と高遠が原稿を収めている、みゆき出版の編集長。


山並郁夫・・・自称探偵。『ビターX』を名乗っていた。


=================================================

==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

==エマージェンシーガールズとは、女性だけのEITO本部の精鋭部隊である。==


※年末年始は、「設備点検日」としている結婚式場が多い。予約客も少ない。

招待客を呼びにくいし、迷惑がられるからだ。年末は忙しいし、年初は「初詣」始め「正月イベント」で忙しいし、「家でゆっくり」が日本の基本スタイルである。


1月2日。午後1時。やすらぎほのかホテル。披露宴会場。

伝子は、敢えて、この日をあかりと井関五郎の結婚式の日にした。

理由は2つ。新しい敵の幹『インフルエンザにかかっちゃった。僕も人間だった』んだね。忘れてた。みんな、忙しいから当面、闘いはお休みね。異議のある方は挙手願います。』とRedの人形劇で言って来たから。

そして、闘いがいつ始まりいつ終るかは、スポーツじゃないからスケジュールの組みようがないから。

依田に確認すると、「開店休業じゃ困るから『設備点検日』という名目で、3が日はお休みにしています。でも、断ったりしませんよ。先輩の『命令』に逆らう後輩なんていませんから。でも、招待客はどうなんです?集まるのかな?」と応答した。

「井関の親族は、五郎と妹以外は警察関係じゃない。でも、拘らないと言っている。ゴッドマザーの一声で決まるそうだ。あかりの方は、前にも聞いたと思うが、身寄りがない。だから、EITOのメンバーが席を埋める。物部に相談すると、流石にDDメンバーは集まりにくい。ことに、アテロゴは休業しないからな。」

そんなやり取りが前日にあったのだが、新郎側は、井関の親族が孫世代も参加し、新婦側は、斉藤理事官を初め、EITOのメンバーが参加した。丸髷署の署長も参加した。つまり、みちるの叔父だ。

ご存じ、依田の名司会の披露宴が始まった。

先ず、隊長である伝子が挨拶し、斉藤理事官、白藤署長が挨拶をし、来賓の副総監も挨拶をした。

そして、2人の仲を取り持った、結城、ロバート、ジョーンズが次々と挨拶をした。

『宴もたけなわ』、藤井と山村が料理の話を始めると、伝子のスマホが鳴動し、高遠のスマホのLinenが起動した。2人ともスピーカーをオンにした。

東京本部で『留守番』をしている草薙と渡からだ。

「ジジイ、いや、グレート・グリフォンがRedで人形を使ったメッセージを送ってきました。高遠さん、動画を再生してください。」

依田がマルチディスプレイに高遠のスマホを繋いだ。

「開けまして新年おめでとうございますインフル治っちゃった。凄いね、日本の医学は。新年初のイベントに招待するよ。おやつが終ってからでいいよ。頭に浮かんだのはね、『駒子、ワシは今朝胡麻揚げ炊いた』だよ。待ってるよ。」

慶子は、高遠に電子メモパッドを渡した。

5分、10分・・・皆が固唾を飲んだ時間が過ぎ、高遠は「これだ!!」と叫んだので、依田が、今度は電子メモパッドをマルチディスプレイに映した。

「アナグラムの『解』は、『凧揚げ 羽子板 独楽回し 酒』です。この際、『凧揚げ』に絞っていいと思います。」

数分後、マルチディスプレイにLinenの草薙が映った。

「今日、1月2日に凧揚げのイベントがあるのは、浦安市総合公園の『千葉県・日本の凧の会新春凧揚げ大会』、時間は10時~14時です。ええっ!!」

「おやつが終ってからって言ったから、イベントの後ですね、隊長。」とロバートが言った。

「今、14時過ぎだから、開催時間を知っていて指定したんですね。出発は・・・。」

ジョーンズの言葉を遮って伝子は言った。

「迷う必要はない。出発だ。ヨーダ。披露宴はこのまま続けてくれ。但し、ヘリポートは・・・。」と言いかけた伝子に「私が用意します。」と、小田社長が進み出た。

「あかり。お前は来るな。五郎もだ。みちるに任せておけ。」

「おね・・・隊長。じゃ、今、お聞きします。結婚してEITOを離れることになりましたが、『おねえさま』ってもう呼べないですか?」と、あかりが言った。

「私を誰だと思っている?妹のくせに生意気なことを言うな。みんな、行くぞ!!ヨーダ、学。後を頼む。」

EITOのメンバーが慌ただしく通用口を出た。この披露宴会場には、屋上ヘリポートに連絡する秘密通路があるのだ。

藤井はポツンと言った。

「鮭の胡麻揚げは美味しいわよ。でも、なんで『炊いた』なの?」

「日本人じゃないから、分からないのよ、ジジイは。」と、山村は言った。

午後3時半。浦安市総合公園。

凧揚げ大会は既に終了して、片づけも終っていた。

2機のオスプレイが到着すると、敵が到着した。

フルトレーラー、セミトレーラーのコンテナから出てきた女性の集団の出で立ちは、正しく『SFの戦闘服』姿だった。どうやら携行品は拳銃と刀だけらしい。

どこで、仕入れたのか、みちるは気になったが、口出しするのは止めておいた。

伝子は言った。「また、エキストラか?」

すると、リーダーらしき女が言った。

「ああ。アイツが集めた奴らか。間に合わないからネットでエキストラ集めたって言ってたな。」

「知り合いか?」「元カレだ。」「なんで女ばかりのチームだ?」「おまいう。お前の部下も女だろうが。」

「まあ、そうかな。全員おんなという訳じゃないが。」

「いつまで、しゃべってる。早くしようぜ、隊長。」

「すまんな。あいつは短期なんだ。お前とこにも、1人や2人はいるだろ?従順じゃないやつ。」

「否定は出来ないな。で、どうする?」

「勝ち抜き戦、で行こう。」「珍しいな。いいだろう。」

「実は、病気の者がいる。」「インフルをうつされたか、ジジイに。」

「いや、別口だ。」「じゃ、そいつは外しておけ。」

伝子は、イヤリングで暗号を使って皆に報せた。

向こうの『先鋒』は、さっきの『跳ねっ返り』だった。

互いの武器は『拳銃の類い以外』と決まった。

伝子は、大空を行かせた。

午後5時半。

あつこがブーメランを跳ね返されて、みちるの番になった。

みちるは、かつて敵チームの『勝ち抜き戦』でトンファーだけで最後まで粘った実績があった。

だが、5人目で膝を着いた。息が荒い。みちるは妊娠しているのだ。

伝子も忘れてはいなかった。だから、5人目で手を引け、と暗号で命じてある。

なぎさの番になった。敵のリーダーは、みちると闘った『副将』っぽい女を退かせ、自らが刀を抜き、なぎさに対峙した。

なぎさは、バトルスティックとバトルロッドで闘った。

バトルスティックは、戦闘用に作られた、チタン製の刀で、バトルロッドは、3段変形の出来るバトルスティックだ。

伝子は、何かの予感がして、トレーラーを見た。

バックミラーが光った気がした。

伝子は、闘っている、なぎさに突進して、2人同時に倒れ込んだ。

「あ。」という、あつこの声に振り返り、伝子が見たのは、ナイフガンのナイフが刺さった敵のリーダーだった。

「EITOガーディアンズ!!」

伝子の声に、オスプレイから発進したホバーバイクの青山、馬場、高木がホバーバイクで『スナイパー』を追い掛けた。

ホバーバイクとは、民間会社が開発した『宙に浮くバイク』で、EITOが採用、戦闘または運搬に使っている。

原田が、嫁の陣痛で欠勤しているので、周囲の監視は筒井が行っていた筈だ。

伝子が、リーダーを助け起こした。

「見事だ、大文字。噂に違わず、凄い隊長だ。頭の後ろにも目があるんだな。」

「いや、耳がいいだけだ。」「獣並みの耳だな。」

「ナイフガンは、計算づくか。」「いや、失敗だ。お前を『暗殺』出来ると判断した私が甘かった。お前とも一戦交えたかったな。部下は投稿させてくれ。」

会話の後、リーダーの首が項垂れたので、飯星が近づいて来た。

首を横に振った。

なぎさは、思わず敬礼をした。あつこも敬礼をした。

皆もそれに習った。

当番の七尾は長波ホイッスルを吹いた。

長波ホイッスルとは、犬笛に似た特殊な笛で、主に『戦闘終了』の合図を『片づけ隊』に送る時に使用している。

愛宕・西部・橋爪が率いる『片づけ隊』がやって来た。事情を聞いた橋爪が救急車を呼んだ。

『枝』の殉職に泣き崩れる、サブリーダーと葉っぱ達。『枝』が救急車で搬送され、葉っぱ達は逮捕連行された。

それを見送った伝子は、叫んだ。

「山並!出てこいよ!!」

すると、どこからか『ビターX』と名乗っていた山並が白馬に乗って現れた。

「山並。やっぱり、普通じゃないなとは思っていたんだ。何故、ケンが庇ったのかも気になっていた。ピスミラの『タレコミ』が度々あったのも気になっていた。今、ミラーでトレーラーのミラーで合図を送ったな。」

「大文字に借りがあったからな。返したぜ、ちゃんと。」

「10年もあれば人は変わる。」と、横から、なぎさが言った。

「南部さんから別れてから、ケンにあったのか。」

「ああ。阿倍野元総理暗殺の時、ケンもいた。実は俺もいたんだ。」

「お前も?一体何人『殺し屋』を用意したんだ?」

「あの『実行犯』とされて、ムショに入っている男を含めて5人だ。猿芝居の間隙を縫ってスナイパーが仕留めた。俺達『滑り止め』は『お役御免』になった。俺は、『シューマイの玉将』事件の時も失敗した。だから、ケンに説得された。俺は母と一緒に日本に帰化して日本人になった。だから、日本に『役に立つ』仕事をしたくなった。でも、『迷い猫』や『行方不明犬』を探すのは、飽きていた。それで、傭兵時代に知り合った男にエイラブのスパイに誘われた。俺は、『ハッカー』の腕を上げた。そして・・・。」

「分かった。」伝子はコンティニューの話をさせたくなかった。

「『ケン』の顔を立てて、邪魔しないと誓うなら、放免してやる。」

「ちょっと違うな。」「何?」「協力すると誓うなら、だろ?」

「呆れた奴だ。」

山並は口笛を吹いた。山並は白馬に乗って去って行った。

山並は馬に乗って「じゃ。」と言って、去って行った。

「おねえさま、いいの?」「あいつもケンに義理があるんだろ?裏切ったら・・・。」

「裏切ったら?」という、なぎさの言葉に「デコピンだな。」と伝子は応えた。

「かるーーーいいいっぃい!!」と、なぎさは甘えて抗議した。

「まあまあ。おねえさまの言う通り、本当の『ワル』には見えないわ。当面の敵は『ジジイ』よ。50代らしいけど。」と、あつこは言った。

「さて、解散かな?隊長殿。」と、帰って来た筒井が言った。

「逃げたスナイパーもどきの、ナイフガンで撃った女は青山達が捕まえたよ。」

「先輩。預かり物です。」と、愛宕が伝子に手紙を渡した。

『おねえさま、ありがとうございました。これからも、おねえさまと呼ばせていただきます。おねえさまへ。あかり。』と書いてあった。

伝子のスマホが鳴動した。高遠からだ。伝子は、スピーカーをオンにした。

「終った?」「ああ。」「今夜は、伝子の嫌いな、麻婆豆腐。藤井さんに指導して貰ったから、美味しく出来てるよ。」

「美味しいのは、お前だよ。覚悟しておけ。」

電話は、突然切れた。筒井が笑い出し、皆が笑い始めた。

一同の爆笑は、暫く続いた。

伝子のスマホが鳴動した。依田からのメールだった。「無事終了!!」

―完―+




このエピソードは、既に他のサイトで公開した作品ですが、よろしければ、お読み下さい。

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