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勇者ご令嬢(女神ディスティニア)(世界識別名称レムリア)

星を生む少女

作者: リィズ・ブランディシュカ



 真空の海の中、自分の事も何も分からず漂う少女がいた。

 彼女の名前はカティサ。


 真っ暗な宇宙の中で、たった独りの孤独を味わっていた。

 ずっと長い間一人ぼっちだった彼女は、しかしある時、遠くに小さな星明かりがあるを見つける。


 それに触れたいと思ったカティサだが、長い間移動していなかった彼女には、どこかへと向かう力がなかった。


 カティサは非力で弱い少女だった。


 ならば、とそう考えた彼女は自分で星を生み出す事にした。


 しばらくすると、遠くの星が増えていた。

 カティサは孤独から逃れるために交流をとりたいと考えて、もっとたくさんの光を生み出した。


 そうして、どれだけの時間が過ぎたか分からない頃、あたりは星でいっぱいになった。


 しかし今度は、遠くの星明かりが消えてしまう。

 カティサは、その遠くを照らすために、自分が作った星を移動させることにした。


 しばらくの間、自分は孤独になってしまうけれども。


 星達はカティサの願いをうけて、ゆっくりと移動し始めた。


 自ら動く事ができないカティサは、星達を見送る事しかできない。


 だから、


 いずれ、ここも遠くも満天の星に包まれる。


 そんな宇宙を夢に見ながら、カティサはずっと星の行方を見守り続けるしかなかった。



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