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2 校門の前で
転校初日。一人校門の前に立つ。
今日からここに通うと思うと気が滅入る。
確かに前の学校に居づらくて
転校を言い出したのは私だ
それにしても
この高校に来るなんて・・・・・・
「誠‥」
彼の名前を呟きながら胸元のネックレスを握る
何も起こらなければいい
ただ平穏に静かに終わればいい
そう願いながら校門をくぐる
ここは先生たちも手がつけられず行き場をなくしたヤンキーたちが揃っている都内最凶のヤンキー高校。
そんな彼らの上に立つ存在 『生徒会』がこの学校を実質仕切っているとか。
もらった書類にはここまでしか書いていなかった
慎重にいかなければまた同じことが繰り返されてしまう
あの事件以来、決めたんだ
仲間なんて
私にはいらない