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閑話『灼熱サンオイル地獄──癒されすぎて焼かれた男』

「はい、流星さまぁ~♡ こちら、神託式・極楽サンオイルになりますぅ~♡」


「塗るだけで筋肉の張りが良くなる! 血行促進! ついでにバッチリ日焼け!」


「肌の色が南国風になると、現地の女性にモテやすくなりますよぉ♡」


 


──その甘い誘いに、男は抗えなかった。


 


「神託式サンオイルって……なんかスゴそうだな!」


 


常盤流星、異世界勇者(自称)、風俗愛好家(本業)、

本日は《癒しと南国プレイ》を提供する**温泉スパ風俗《サンサンの館》**に来ていた。


 


ギルド報酬で得た“南国温泉リゾート宿泊券”の延長プランとして、

オプション追加で「屋外ビーチサンオイルプレイ(神託コース)」を頼んでしまったのだ。


 


ちなみに料金は“金貨12枚”。


……正直、かなり高かった。


 


「でもまぁ……疲れた体を、南国美女に塗ってもらえるってんなら、安いもんよ……」


 


しかも施術担当は──


・褐色エルフ風美女×2

・褐色猫耳ビキニ美少女×1

・謎に爆乳で褐色肌な“女神の巫女”×1


 


全員、露出高めでオイルを手に輝いていた。


 


「では、塗りま~す♡」


「胸で伸ばしま~す♡」


「ヒップもオイルたっぷりです~♡」


 


「ふおおおおおおおッッ!!??」


 


その後、男は――1時間動けなかった。


 



 


「なーんか、流星いなくない?」


 


その頃、ヒロインたちは温泉旅館の昼下がり、

中庭のパラソル下でくつろぎタイム中だった。


 


「さっき、“ちょっと癒されてくる”とか言って出てったわよ?」


 


「癒されるって、どこで?」


 


「……まさか、また風俗?」


 


「いーや、今度は確実に**“新プレイ堪能”**に走った顔してた」


 


ため息をつきながらも、もはや誰も驚かない。


だが──その時、突如外から


 


バンッ!!!


 


と大きな音がして、旅館の扉が乱暴に開かれた。


 


「ぎ、ぎ、ぎ、ぎゃあああああああああああああああ!!!」


 


呻きながら倒れ込んできたのは──


 


●真っ黒に焼けた流星だった。


 


ただの日焼けではない。

**“アニメのギャグシーン級の、全身コゲ色”**である。


 


「……え、誰コレ?」


 


「っていうか、焦げてる!?!?」


 


「おおお……おれ、サンオイルで……スライムマッサージで……」


 


──実はこの“神託式サンオイル”、日照量と体温に比例して効果が爆増する魔道具であり、


その日、流星が選んだのは「正午コース(屋外)」。

なお施術中はほぼ全裸に近い状態だったため……


 


「うおおおおお、ヒリヒリが止まらねぇぇぇぇ!!!!!」


 


「誰だよ! サンオイルって癒しだって言ったのはよぉ!!」


 


「……あんたでしょ」


 



 


その夜、流星は氷風呂に沈んでいた。


 


「いやぁ、しかし……アレはアレでよかったな。美女たちの手が……滑らかで……柔らかで……」


 


「懲りてない!!」


 


アリシアの蹴りが、氷風呂の縁から炸裂。


 


「今後、オイル系は禁止にしましょう」


「てか、焼けた肌でまた風俗行く気か?」


 


「肌色どころか、俺、もう色が“地層”だからな……」


 


「……火山の岩盤かよ」


 


そんなボケとツッコミが続く中、


ヴァネッサだけがなぜか真顔で呟いた。


 


「……でもさ。流星の焼けた体、なかなかイイ色だと思うよ?」


 


「見るな見るな!!」


 



 


その後──流星は“温泉地No.1・肌再生風俗”にも通い、


なぜかまた数日、宿に帰ってこなかった。


 


なお、宿に戻った時には肌は元通りだったが……


リリア「今度は財布の中身が真っ黒ね……」


 


──煩悩の旅、再び続行中。

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