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第52話『告白合戦!? 揉めるヒロインズ』

──王都ユグノール通り、再建された広場の片隅。


冒険を終えた常盤流星と仲間たちは、ギルドの手配で用意された臨時休憩所に集まっていた。

その日は王都を救った“英雄たち”として、広場の小さな祝賀会も開かれていた。


風俗街の女性たちが軽食を配り、街の子どもたちが「ありがとう、勇者さまー!」と花を差し出す。


──平和の空気。

──癒しの時間。


だが。


「……なあ、流星」


ぽつりと、リリアが言った。


「もう……風俗、行かなくてよくない?」


「──えっ?」


一瞬、時が止まった。


「いや、だって! そりゃ俺は“癒し”を求めて──」


「私じゃ、ダメなの?」


リリアが、ぐいと前に出た。

金色の瞳が、まっすぐに流星を射抜いてくる。


「私、あんたのこと……ずっと見てた。ラッキースケベされて、下着見られて、でも……それでも、そばにいた。

あんたのこと、好きになっちゃったの」


一瞬、空気が凍る。


──まさかの、リリアの告白。


だが、それを聞き捨てならなかった者がいた。


「……ほぉ?」


ごす、とベンチの木が握力で割れた音。


振り向けば、ヴァネッサが腕組みをしながら“ニッコニコ”していた。


「いい告白だったよ、リリア。感動した。うん、恋だね。青春だね。初恋って素敵だよねぇ〜」


「う、うん……ありがとう?」


「──でもさァ」


 


 


「“あんた一人のもん”だなんて、誰が決めたの?」


「──っ!!」


「私は好きだよ、流星。剣振ってる姿とか、ちょっとエッチなとことか、夢精しちゃうとことか、全部」


「言わなくていいですッ!!!」


「それにさ、リリア」


ヴァネッサが、がしっとリリアの肩を掴んだ。


「好きなら、抱いてもらえばいいじゃん?」


「はぁああああ!?!?!?!?」


「え、ダメ?」


「ダメに決まってんでしょおおおおおお!!!」


 


 


周囲、完全にパニック。


 


「ちょ、ちょっと落ち着いてください二人とも! こういうのは段階ってものが──」


と止めに入ったミレーユが、唐突にリリアに押されて転倒。

その拍子に、アリシアとぶつかって──


 


\バサァアアアア!!/


 


風が吹いた。

空が晴れた。

魔力の余波で、全員のスカートが一斉にめくれた。


 


「「「きゃあああああああ!!!」」」


 


「うおおおおおお!?!?」


 


そして、流星の目に焼き付いたのは──

レース・黒・白・そして……なぜか1人“ノーパン”。


 


「……ちょ、誰だノーパンッ!? 自首しろおおおお!!」


 


「流星貴様あああああ!!!」


リリア、マジ殴り。


アリシア、氷の鉄拳。


ヴァネッサ、筋肉の投げ技。


 


流星、木に埋まる。


 



 


10分後──


 


「まったく……どいつもこいつも、騒がしいんだから」


ミレーユがため息をつきながら、お茶を差し出してきた。


流星は、頭を抱えながらぐったりしていた。


「なあ、俺……ただ、風俗で癒されたいだけだったのに……」


「でも、あなたが“誰に癒されたいのか”って、実はもう──決まってるんじゃない?」


ミレーユがそう言って、ふっと微笑む。


「……どういう意味だよ」


「さあ?」


 



 


その夜。


流星は、自分の部屋の天井を見ながら考えていた。


「……風俗が好き。それは本当だ。

だけど……あいつらが泣いたり怒ったり笑ったりする姿を見てると……」


ふと、胸の奥がざわついた。


「──あれも、“癒し”なのかもしれないな」


 


そのとき、扉がノックされた。


「……入るわよ、バカ流星」


リリアだった。


「……あんたが誰と寝ようと勝手だけど、私は……ずっとあんたを好きでいたいから。言いに来たの」


そして。


続いて──


「おっじゃましまーす♡ 一緒に寝よ?」ヴァネッサ。


「もうやだ……また修羅場だぁああああ!!」

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