第24話 『護送完了!でも仲間は増えたしトラブルも増えた!』
王都・ルクレアル、冒険者ギルド本部。
「──これで、今回の“護送任務”は完了となります。お疲れ様でした」
受付嬢の笑顔とともに、テーブルに置かれたのは──
なんと金貨100枚入りの報酬箱!
「っしゃあああああああああああ!!」
流星、机に頭を突っ伏して両拳を突き上げる。
「ついに……ついに俺はこの日を……! 黄金の風俗チケットを……手に入れたッ!」
「落ち着けぇ!」
アリシアがすかさずツッコミを入れ、
リリアは隣で肩をすくめる。
「……本当に動機はブレないのね、あんた」
◆ ◆ ◆
その夜、王都の安宿《夜明け亭》にて。
乾杯の後──食事が終わったタイミングで、ミレーユがぽつりと呟いた。
「……あなたたちの力。
あの護送の間に、何度も助けられたわ」
「え?」
「勘違いしないで。感謝とか、そんなんじゃない。
ただ……“使える”って意味で、ね」
ミレーユは紅茶を一口。
「貴族が“対等”に扱うって、どういうことかわかる?」
「え……まさか──」
「ええ。あなたたちを、“個人護衛契約”として指名するわ。
一時的にでも、私の“随行者”に」
「つまり──」
「仲間、ってことでいいのか?」
「……ぐぬっ、言葉にされると安っぽいけど──そういうことよ!」
耳を赤くして顔を背けるミレーユ。
リリアとアリシアがくすっと笑う。
「……歓迎するわ。ツンデレ貴族様」
「っ!? だ、誰がツンデレですってぇぇぇぇ!?」
◆ ◆ ◆
翌朝。ギルドにて。
「……なに? 次の任務?」
「ええ。ちょうどあなたたちに頼みたい内容でして」
ギルドの受付嬢が差し出した依頼書には──
《王都風俗街・ユグノール通り 深部地下より“魔物”の気配あり》
《閉鎖中の調査・討伐任務》
《報酬:金貨70枚+特別推薦状》
「……えっ」
「……マジで?」
流星は震えた。
手の中にある依頼書に、汗がじわっと滲む。
「ま、待て待て待て! つまり俺ら……」
「そう。“風俗街の地下”に潜む魔物の討伐」
アリシアがニヤリと笑う。
「つまり──“営業再開のための除霊”ってことね」
「……やる。全力でやる!!」
流星の瞳に、光が宿った。
「俺はこの命、風俗の未来のために使う!!!」
リリア:「なんか目的すり替わってない?」
ミレーユ:「本当にこんな奴を護衛に選んだのかしら、私……」
こうして、護送任務を終えたばかりの流星たちに――
**“史上最も業が深い魔物討伐”**が待ち受けることになるとは、誰も予想していなかった。




