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序章「九」醒幽体

違う作品に次話投稿してました……ごめんなさい!。゜(゜´Д`゜)゜。


改めて更新です。


「あ、あ、触れない、昏い、闇──まさか」


 エルゥが珍しく間延びしない切羽詰まった震え声で呟いた。


「──イービルデス……ヴァサゴ!?」


 エルゥの怯えた、まくしたてる声。

 思わずその『闇』を"視て"しまった俺は正直言って後悔した。


「こ、こんなの見なきゃ良かったよ、クソ!」



ーーーーーーーーーー


"イービルデス" ヴァサゴ


レベル696

種族:魔法生物


HP:22800/22800

MP:7777/7777


筋力:0

体力:2280

器用:600

速力:400

魔力:7777

信仰:0

幸運:96


スキル


魔術:SS 念動:A

闇獄:EX

※一定のエリア内に光を奪う地形効果を付与する。



アビリティ


破砕絶叫(ブラストスクリーム)

※鑑定レベルが足らない為効果は非表示


恐怖(テラー)

※レジストに失敗した相手をパニックないし恐怖状態に陥れる。姿を見たものは恐怖判定を行いレジストできるかの自動判定を行う。


醒幽体(アストラルボディ)

※通常物理攻撃無効


魔力生産(オートリフレッシュ):A

※自動でMPを回復する。



ーーーーーーーーー


「おい、なんだ、あれは……勝てない、正真正銘化け物じゃねえか!」


──予想を上回る事態です、まさかマスターの3倍以上のレベルとは……相当下層から上がって来た個体でしょう、まともな手段ではまず勝てません。


「ひ、ひ、ひあ……!」


 見ればエルゥは震えながら女の子座りになって腰を抜かしていた。


「──あ、ああああ!!??」


「ちょ、ヤヨイっ待ちなさい!?」


 パニックになったのだろう、ヤヨイまでが全力で斬りかかり、そしてあっさり闇に絡めとられた。


「きゃ!?」


 どんなに鋭い斬撃も触れることが出来ないヴァサゴには意味を為さない。


──マスター、ペネトレイトであれば当てることは可能です、不意打ちで二人を解放し即座の撤退を、ルートは私が示します。



「……いや、多分ただ逃げても無駄だ──誰かが食い止めないと」



「はな、せ、は、な……ぐぶっ」


「あっ、あああっ!」


 人命が今奪われようとしている、いくらいけすかなくとも奴は別に悪人でもなければ殺されてしまえなどと思うほど恨みも無い。


「──超……」


──マスター、グラップラーでは何もできません、ここは第三の選択肢を、ペネトレイトのグリップを捻って二対に分解してください。


「──こう、か?」


 言われた通りにグリップの下部を捻ると、ゴツかった銃把が割れて銃身もまた縦に分かれる。


──ハイ、そのまま両手に構えて創生変態を発動してください、あなたが描く最強の射手をイメージして。


「ミア、騙してて悪かった。俺があいつに一撃ぶちかましたら二人を連れて全力で逃げてくれ」


「ミロク、何言って……って何、その魔力!?」


「いいか、絶対に振り返るな、まっすぐ逃げろ!」


 破れてはかなわないので上着を脱ぎ捨てる。


「──超、変身──破砕形態(ブラストシューター)!!」


 背から、魔物としての細胞が生み出した黒い皮膜が広がる。それは本来なら翼になるもの、しかし今はまるで魔導士のローブか、マントの様に背に靡いている……次に、顔に亀裂が入り、口が裂け、人ならざるものへと変質していく。


「お、お、おおお!!」


 眼は細められ、バイザーの様に黒く半透明な外骨格が展開し、耳は尖り、肥大化する。


「……嘘でしょ、だってあなたアーティファクトを使ってたじゃない、なんで!?」


 ミアが混乱して叫ぶのが聞こえる。


 脚に、手に外骨格装甲が生成される。


「──安心してくれ、これでも心は人のままだ」


 変態(トランスフォーム)が終わり、声が低いバリトンへと変わり、姿はコウモリと鴉を足したよう生態装甲に身を包む魔人がそこに居た。


「……まずは二人を!!」


──触腕を破壊してください、照準補正はお手伝い致します。


「ああっ、行け──ハウリングブラスト!!」


 ペネトレイトから放たれた魔力弾に風の属性を付与、圧縮した空気を破裂させ、魔力を伴う衝撃波で絡みつく闇を引きちぎる。


「ぐ、がぁ!」


「きゃっ!?」


 二人が投げ出され、地面に転がると同時、闇が揺らいだ。


「立て、へっぽこ勇者!!」


「がはっ、き、貴様やはり魔物!?」


「今は俺のことなんかどうでもいい、お前ならヤヨイとエルゥの二人を抱えて逃げるくらいできるだろう、早く行け……相手はレベル696の化け物……やり合えば死ぬだけだ!!」


「あ、あああ、やだ、剣が当たらない、こないで、やだ、やだぁ!!」


 ヤヨイは恐慌状態、エルゥは腰が抜けてる、ミアはなんとか立ててはいるがそもそもまともな状態だとして勝てる相手じゃない。


「く、っそぇあッ礼は言わないからなモンスター!?」


「ああ、要らねえよ」


「リミットオーバー!!」


 歯をガチガチ鳴らしながら、ナハトがなんスキルを使ったのだろう、身体能力値が4割近く上がったのがわかった。まるで風のような速さでナハトがヤヨイとエルゥを抱えて逃げる。


「ミア、君も早く逃げろ!」


 ナハトの叫びにようやく我にかえったミアも走り出す、こちらを振り返り、気にかけながら。


 闇が膨れ、弾けた。触腕が複数吐き出されこちらに迫る。


「通さねえよ!!」


 撃つ、撃つ、撃つ、しかし。


ーーーーーーーーー


"イービルデス" ヴァサゴ


レベル696

種族:魔法生物


HP:22410/22800

MP:6987/7777



ーーーーーーーーーー


 だめだ、殆ど効いてねえ……!!

 こりゃ、第二の人生早々と終了かもなぁ……悪いなラダー。









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