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ラヴの創造主  作者: 無名れも
3/3

3章

こんばんは。

あつ森が楽しいです。

そこには、三体程の夜鬼達が

ゆっくりと昼食の準備をしていて

僕の姿を(目がないのにどうやってるのかは

知らないが)確認すると手を振ってくれた。

近くにいた夜鬼は僕のことをくすぐってきた。

全体的にリビングが湿っているのは

この際、黙っておこう。

先に席に着いたノーデンスは

夜鬼によって運ばれる海鮮料理をみて

目を輝かせていた。

「やはり、日本の魚料理が1番よのう!

人間。お前もそう思うだろ!」

(海鮮嫌いなので……)

とは言えず苦笑いで返すと

ノーデンスも満足そうに微笑んだ。


あぁ、自己紹介がまだだった。

僕の名前は波戸 愛造。

訳あって山奥の古い館に住んでいる。

広くていい所だが

山奥なので電波が悪いのが玉に瑕。

僕の対面に座っているこの方はノーデンス

…僕は大帝と呼んでいるが。

この方は……はぁ。

この説明は長くなるんだ。

どうしても気になるんだったら

あらすじってところを読んでくれると助かる。

簡潔に言うと、僕のことを気に入って

一緒に住んでる方って感じ。

確か海の神様だった気がする。

そして大帝の周りを彷徨いてるこいつらは

夜鬼と言って、大帝に仕える

ペット?執事?みたいな立ち位置らしい。

「どうしたのだ人間。食べないのか?

それとも…また悪夢でも見たのか?」

僕が考え事をしてるせいで箸が

止まってるのを見て大帝が声をかけてくれた。

不味かったか?と付け足す大帝に

夜鬼がビクッと肩を揺らす。

「いえ、とても美味しいですよ!

ただ…夢に出てきたのがクトゥルフだった

もので……。」

言いながら僕は目線を下に落とす。

そこには、昼食から張り切ったのだろう。

夜鬼たちの作ったたこ焼きがあるのだった。

「そ、それは災難じゃのう。

どれ、わしが食べてやろう。」

そう言って僕のお皿のたこ焼きを取り

とても美味しそうに食べる大帝。

頬に手を添えながら食べるその仕草は

食レポでもやっていけそうなものだった。


「やっぱり…クトゥルフは

この近くにいるのでしょうか。」

「居るじゃろうな。」

余りにもスパッと言い切るので

唖然としてしまった。

クトゥルフとは僕の夢の中にでてきた

あのタコのような神のことである。

「日本の近くの海底にクトゥルフの眠る

神殿があるのを夜鬼たちが発見したそうだ。

まだ大丈夫じゃ。やつはまだ寝とる。」

夜鬼達がが誇らしそうに胸を張るのが見えた。

「え、じゃあクトゥルフが起きたら……」

「その時は……申し訳ないが助けられん。」

自分の力で何とかしてくれ!と

ノーデンスは親指を突き立てた。

ううっ、最悪だ……。

ただの夢だと思っていたのに……。

大帝が出来ないのなら僕にだって無理だよ。

分かりやすく肩を落とすと

大帝は箸を止めて、夜鬼になにやら

指示を出した。

「そうガッカリするでない。

今朝ラヴクラフトから手紙があったぞ。」

夜鬼から渡された手紙を丁寧に開き

僕に差し出す。

そこには、小学生が書いたような筆跡で

カタカナのメッセージが添えられていた。

『シンアイナルアイゾウへ。

オゲンキデスカ?

ワタシハサイキンシーリングスタンプ

ナルモノニトテモキョウミガアリマス。

コノテガミノスタンプモキレイデショウ?

アト、カミガミサガシガンバッテクダサイネ。

ラヴクラフト。』

「大帝。この人なんも役に立つこと

教えてくれません。」

「恥ずかしがり屋じゃったからのう。

こちらから何度も聞かないと

教えてくれんじゃろう。」

はぁ、と2人して大きなため息をつく。

期待した僕が愚かだった。

別にクトゥルフが起きようが

僕の知ったこっちゃないが

あの悪夢を何度もみさせられるのはゴメンだ。

何か手がかりを探しに行くか。

それと眼鏡を買いに。

「大帝。僕出かけてきますね。

お留守番よろしくお願いします。」

「おお、そうか。それならば

こいつを連れてくといい。

何か役に立つじゃろ。」

そう言って大帝は皿洗いをしていた夜鬼を

指さした。

指さされた夜鬼は直ぐに皿洗いを止め

変装するため、2階に走っていった。

大帝に礼をして僕は自分の部屋に向かった。

家を出るのは実に2ヶ月ぶりであった。

こんばんは。

4章書き終わってないです……。

次回は夜鬼と一緒に眼鏡を買いにいきます。

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