除湿器
君が薬を飲む
定期的に痛いのだと
でも知っているよ
それは嘘だと
それも嘘だと
以前より君は
とても笑うのがうまくなった
どこかで発散しているんだろ
聞きやしないけど
会うだけの週末
途切れる会話
たまに家に来ても、なんだか落ち着かない
キスするときだけは忘れられる
来ない通知や
鳴らない電話も
君にとってはささいなことだ
ぼくにとっても、いずれ
食器棚の奥の、かわいいグラス
部屋で着る、ユニクロのTシャツ
会社用のブラウスも、何もかも
すべてが乾いているようだ