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妄想論

ファンタジーは子供向けなのか?

作者: とびうお君

 ファンタジーは子供が好むのではなくて、子供はリアリズム重視の魅力が大人ほど価値にならない。相対的にファンタジーは子供に向いてるとされます。ここでのファンタジーはローハイどっちもです。リアリズムに裏打ちされたリアリティと言うのは、大人になる過程での経験知識で蓄えてきます。


 それゆえ、リアリズムが緩いライトノベルは頭のあまり使わない人向けなのです。リアリズム重視と言うのは常識と言う名の一つの知性なのです。本来リアリズム重視こそがジャンルであり、ファンタジーの方が物語の王道です。わざとそうやって見るのである意味同様にリアリズムが強く関わるミステリーに近いです。ただそれについてイチイチ頭を使ってる気持ちがないだけです。


 違和感を生じない突っ込まないってのは、これはクリア、これもクリアってリアリズム常識試験にクリアしてるだけで、頭を使ってないわけじゃないです。何度か意識には出るでしょ。ただ違和感などの不快感以外気持ちが残らないだけだと思います。


 さて、私の個人の経験と、多くの人からの調査で分かったのは、大人が何故ファンタジーを楽しめるのか?で基本はファンタジーも楽しめるです。ここがポイントです。ファンタジーを特に好きなわけじゃない。ファンタジーであってもその他のもの同様に楽しめるだけです。方法としては、リアリズムのこだわりに対するオンオフの切り替え。特に、これファンタジー入りますよーーって事前情報の取得。多くは、漫画ラノベってキーとなる識別が大きいです。


 漫画だから、ラノベだからってオフにする事で無視して、かりに生じても余程の事が無いと意識的にスルーします。後は、ファンタジーだからって避けるって事が無い好みの問題です。それだけでアレルギーみたいに苦手にする人がいます。ファンタジーアレルギー体質じゃないか?がキーになっています。大体はこの2つで大人がファンタジーを見る原因となります。


 さて、ファンタジー”も”だけなのか?です。ファンタジー”が”見たいって大人はいるのか?です。


 私はやっとファンタジーの大人の魅力を発見しました。これはSFの魅力と突っ込まれる可能性があります。ただ私はSFはファンタジーの亜種だと見ています。それゆえファンタジーの魅力はSFの魅力と重なって当然だと思ってるし、逆にSFの魅力からファンタジーの魅力の輸入全てではないですが可能だと思っています。


 スマホありますよね。爆発的にヒットした商品です。ライフスタイルを変えたそこまでのものです。この新商品まだ世に出て間もない頃に、スマホ体験してみたって体験談が語られていて、これを見て買いたいーーーって刺激が掻き立てられたとします。でね、スマホってそれまで無かったんですよ。これファンタジー的アイテムと似てませんか?


 この体験談こそが一人称の小説なんですよ。それは機械であってSFじゃないか。そうですか?何故存在するのか?の原理の説明が体験談の魅力ですか?違うでしょ?使用した機能の面白さでしょ?それはファンタジーで可能なんですよ。科学的にどんな存在か語る事と、体験談って何の関係も無いんですよ。仮にファンタジー独自の設定で存在の意味を作ってしまえばSFのロジックすら内包します。SFの意味は科学知識というリアルな情報以外ないわけです。これが私がSFはファンタジーの亜種であるって理屈です。この理屈で言うとハードSFのみがSFとしての魅力となるわけです。


 SFってのは機械文明の世界観そのものです。要するに雰囲気こそがSFの武器なんですよ。これはファンタジーの魅力です。そこにSFの魅力としての存在理由を輸入したわけです。


 ファンタジー”が”見たいって大人はいます。この感情は何でしょうか?好奇心です。ファンタジーは好奇心をくすぐるためのもので、そこには豊かな人間ドラマは必要ありません。ファンタジー要素の魅力によって惹きつけられる体験談があれば良いです。もちろんファンタジーに人間ドラマは不要って話しじゃ無いです。組み合わされる事で相乗効果が生まれることは間違い無いですし、人間関係をファンタジー要素によって複雑魅力的にする事も可能です。


 ただそれとは別の刺激だと気が付いたから書こうと思いました。


 ファンタジーは子供向けじゃなくて、老化によって、好奇心が減退するため老人向けじゃないってだけです。大人向けとして適してないのではなくて、老人向けとして適してないだけです。ただし、それは傾向に過ぎません。歳をとっても他の老人と比べて好奇心旺盛な人は幾らでもいますし、この減退は大したことが無いです。敢えて言うなら程度で、新商品に若者に較べれば保守的な購買欲だが、新しい電化製品大好きなお年よりは大量にいます。


 なおかつ老化として悪い事だとは思いません。老化によって食べ物の好みが変わるのと似たようなものです。仕方がない事。それだけの事です。ファンタジーを楽しめない事が悪いことでは無いです。



 なろうのファンタジーの偏りについて、幼稚な大人が集まってるのか?ならどうでしょうか。私はそうは思わないんですよね。ファンタジーが子供に向いてるのは間違い無いです。それが、大人に向いてないってのは間違ってるんですよ。オフオフの切り替えが下手なだけです。ファンタジーを楽しむ能力がないんですよ。そして、後は好みの問題です。ファンタジーが楽しいと感じる事は十分に大人の楽しみだと私は思っています。


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