後編〜最終話〜
「説明しろー!こんちくしょーっ!」
「だー!叫ぶなー!注目される!俺は注目されるのは嫌いなんだーっ!」
「梨奈、黙りなさい」 ゴンッゝゝゝ
「っ!い、、、たい、、、、、」
「うわ、、、、いたそ、、、。」
「ちょっと博人、ボーっとしてないで説明してやって」
「あ、はいはい。」
ボソッ「こりゃ絶対主婦関白な家庭になるな。」
「あ?翔太、なんか言ったか?」
「いや、なんも。」
「えっと、説明するとだね、前原家の跡継ぎは将来結婚する相手に執事として
仕えるのが仕来たりなんだよ。まぁ、大抵は自分の正体を明かして仕えるんだけど
薙草は偏屈者だから明かしてなかったみたい。」
「どーゆー仕来たりなんだよ、、、。」
「だから博人はあたしに仕えてたんだよ」
「、、、ん?あれ、博人も美鈴に仕えてた、、、?」
「そうよ。」
「俺と博人は双子だからな。」
「えぇっっっ!!!そうなの!?しょ、、、じゃなくて薙草!!!」
「あぁ。まぁ二卵性だから顔は似て無いけどな」
「知らなかった・・・。」
「だろうね。」
「薙草、梨奈と踊ってきたら?」
「えっっ!」
「そうだな、、、。お相手お願いできますか?お姫様。」
「っっっ!!!はぃ、、、。」
「行ってらっしゃーい。」
「美鈴さん。俺たちも行きましょう。」
「、、、、。そうね。」
「それにしても何で黙ってたのよ。」
「だって、俺が婚約者だってなる前の素のままの梨奈見たかったから。」
「なら一ヶ月くらいでよかったじゃない。何で3年間も。」
「、、、だからだよ。」
「は?何て言ってるの?音楽で聞こえないんだけど。」
「だから、お前はすぐに俺に懐いただろ?」
「うん。」
「それは何でだ?」
「ぅっっっ!!!それ、、、は、、、。」
「俺がお前に明かさなかったのは、お前の事が好きだからだ。」
「!!!ってかだったら普通言うでしょ?」
「これまで築いてきた関係が崩れるのが嫌だったんだよ。」
「そんな事無いのに、、、。」
「は?何で言い切れるわけ?」
「私だってお前の事が好きなんだよ。だけどそれを口に出したら、主人と執事だからって、
離れさせられちゃうと思ったから言わなかっただけなんだからっ!」
「、、、何だ、、、じゃぁお互いに遠慮しあってすれ違ってただけなんだ、、、。」
「、、、そーゆーことになるわね、、、。」
「じゃぁ、、、岡田家梨奈様。前原家長男、薙草の申し出を受けていただけますか?」
「はいっ!」
「よしっっっ!親父たちに報告に行くか!」
「今から!?授業と外出届わ!?」
「もらってきたから大丈夫♪」
「美鈴!」
「いってらっしゃい。それから、、、おめでとう。」
「美鈴、、、、ありがとうっ!!!!」
やっと終わりました!いいのか!?こんな終わり方で!
あ、でも希望があればその後の話を書くかも、、、。