前編
ここは私立晴嵐中高一貫学校。財閥令嬢、御曹司が通うエリート学校でございます。
皆様品が良く、礼儀正しい事で「まてぇー!猫かぶり女王がーーーーッ!!!」
・・・品が良く、礼儀正しい事で「うっさい!人前で恥ずかしくないのかぁーっ!!」
・・・・・・・有名なはずなんですが・・・。
「ってゆうか、使用人が何フツーに主人にタメ語使ってるわけ!?」
「ぐっ!!!そこ付かれると困る・・・。」
「おはよう、梨奈さん」
「あら、おはよう。美鈴さん、今日もお綺麗でしてよ♪」
「それはありがとう。ではまた後で、ごきげんよう。」
「ごきげんよう。」
「・・・・・・ぷっ・・・くっくっく・・・」
「ちょっと翔太!何がおかしいのよ!」
「だって、、、、さっきまで怒鳴ってた奴がいきなりごきげんようだぜ?」
「しょうがないでしょ、そういう学校なんだから。」
ここは近代未来の日本国。階級が分けられ、それによって行動も制限されている状態。
そしてこの晴嵐学園には、日本国三大財閥の一家、岡田家と近藤家の令嬢も通っていた。
もう一つの大財閥、前原家の御曹司はこの学園の何所かにいるとされている。
「コホンッ・・・。では改めまして、お嬢様、参りましょうか。」
「そうしましょう、美鈴さんも待っていらっしゃるでしょうしね。」
そう、何を隠そう梨奈さんが岡田家、美鈴さんが近藤家の令嬢でありました。
教室のドアを翔太が開け
「どうぞ、お嬢様。」
「ありがとう。」
「「「おはようございます、岡田さん」」」
「あら、皆様おはようございます。」
「梨奈様、おはようございます。それから、翔太さんも。」
「おはよう、博人さん。」
「ひぃ〜ろぉ〜とぉ〜。私より先に私の親友にあいさつするとは何事だ!」
「ぐえっ!!!くっ苦しい・・・!」
「美鈴!博人さんが苦しがってるわ!首から手を離しなさい!それにあなたはさっき
校門前であいさつしたでしょうにっ!!!」
「そうでしたっけ?」
「そうよ!」
「まあ。まあまあまあ・・・。私ったら、、、。」
「お話中失礼いたしますが、お嬢様方、とっくにチャイムが鳴り終わっていますよ」
「きゃぁっ!大変!翔太、授業の仕度は出来ていて?」
「もちろんです。」
「私も急いで準備しなくちゃっっ!!!」
「大丈夫です。美鈴様の分も準備できておりますから。」
「うおわぁ・・・。さすが翔太ね!!!」
「岡田家の令嬢に仕える者として、これくらい出来なくてどうしますか。」
「・・・それではこれで午前の授業を終わります。ところで皆様、来月のダンスパーティーの
お相手はお決まりで・・・?まぁ、大抵の方はご自分の婚約者と出ると思いますけれど、、、。
なお本日の午後の部はダンスの練習ですから、着替えて体育館集合ですよ。では解散。」
「梨奈さん!ダンスのお相手はもうお決まりで?」
「いいえ。まだ。」
「なら、僕と組んでくださいませんか?」
「え・・・「失礼ながら、本日の練習よりお嬢様の婚約者様もいらっしゃるとゆうことなので」
「!?翔太!私そんな事聞いて無いわよ!?」
「言ってませんでしたから。」
「っ!翔太!命令です、答えなさい!私のお相手はどなたなのです!」
「前原家の御曹司様です。」
ざわっ
「前原家ってあの!?」
「今まで一度も顔を公開した事の無い前原家の御曹司様だと!?」
「さすが岡田家令嬢様の婚約者ですわ!」
「じゃぁ、三家一つの近藤家美鈴様のお相手は一体どなた?」
「私の婚約者・・・?博人だが?」
「なんですってぇぇぇっっっっっっっ!?!?!?!?」
「あれ、お嬢様知らなかったんですか?」
「翔太は知ってたのね!?なんであんたは知ってて、私には教えてくれないの!?」
「いろいろと事情がありまして。」
「父様の命令?母様の命令?どうして!なんで!」
「旦那様達からの命令ではありません!私の意志と事情です!」
「っ!翔太なんて大嫌い!いつも隠し事ばっかりして、何にも本当の事は教えてくれない。
笑顔にだって何か影が落ちてるし!鈍感だし、いつも人の事子ども扱いばっかりするし!」
「何て言われたっていいです。今更な事が多いですし。」
「!!!!・・・はぁ、何かもういいわ。とっととお昼ご飯にしましょう。お腹がすいたわ。
それにお相手がいらっしゃるなら、しっかりしておかなくちゃ。」
「・・・それほど構えなくても良いお相手だと思いますけど・・・。」
「?博人さん、何かおっしゃりましたか?」
「いいえ、なにも。」
「そうですか。」
皆様どうもこんにちは。私は諒汰と申します。先日このページにデビューさせていただいたばかりの新人です。これから頑張っていきなすので、少しでも興味をもたれた方は、引き続き読んで頂けると嬉しいです。