プロローグ
この世界には、
誰にでも、
嘘がまとわりつく、
現実は、皮肉だ。
《プロローグ》
これは、一人の淋しき少年の咄。
ある山の頂上の木の下で笛を吹く少年がいた。
そのメロディーは、何か淋しさを抱えてるようだった。
少年は、赤黒く染められた服を着てマントでその身を隠していた。
山の下で村人たちは揃って、こう言った。
“あの少年に近づくな。あれは死神だ。”と。
少年が笛を吹くときというのは、
カナラズ死者が出るといわれているのだ。
その為、山は恐れられる存在として伝わっていった。
ある日、少年は言った。
“コンナハズジャナカッタ”と。
だが、神は、少年の言葉に目もくれず少年の居場所をどんどん奪っていった。
ならばと、少年は自分を隠して生きることを決意した。
少年は、自分の名を、[徒月暁]とつけた。
少年の年齢は高校生になっていた。
だが、丁度その時“死神少年”というレッテルが伝わっていた頃だった。
その為、変な言い伝えが静まる頃。
そう、今、普通の人間として生きるのだ。
・・・・・少年は、普通への一歩を、踏み出したのだ。
そして、その時。
少年の体は、、、し始めていた。
初めまして!
私、牧閼カケルといいます。
この『嘘の轟』ですが、小説は右も左もわからぬまま突っ走ってしまったのですが、楽しんで頂ければ幸いです。
牧閼カケル