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日常トリム  作者: つぶやきこごえ&九月十夜
四月
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四月一日の道化 (9)

「私の、十数年大事に持ち続けた、けれどもずっと、見て見ぬふりをしてきた嘘偽りないその想いは

挿絵(By みてみん)

「……なんて、嘘」

こんな形でしか伝えることができないと思ったから。

「……こんな嘘にもひっかかって。そんなんじゃまたさやかに騙されちゃうよ」

呆気に取られたままの水下をからかうように私は言う。対する水下はいたって真面目な顔で

「……そういう嘘は好きじゃない」

と呟いた。この一年、さやかに幾度となく嘘を吐かれていた水下の口から出たとは思えない言葉に、私は少々戸惑いを覚える。

 それもそうか。

 好きとか嫌いとか。そういうことは嘘でも言えなかったのだから。


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