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ハロウィン(19)
初めから何も心配はいらなかったのだ。私の努力は、ちゃんと誰かが意味を与えてくれる。それがわかっただけで、今までの努力もそしてこれからの努力も、決して無駄にはならないだろう。
「頑張ってて、良かった……」
万感の思いを込めてそう呟くと、
「よかった」
と、ハワードも一緒になって顔を綻ばせた。
「というか、これのためだけに待ってたの?」
安堵しているハワードに呆れつつ聞いてみると、彼は大袈裟に「ノー」と否定した後で
「元々の用事はこっち」
と言って、両手で持った箱を差し出してきた。
「何これ?」
訊ねるとハワードが開けるように促す。私は訝しみつつも、箱を開けてみた。
下駄箱のお菓子でこれ以上ないくらいに驚いた私は、その箱の中身に更に驚かされる。
「これ……。どうして……?」
「ユキに手伝ってもらった」




