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日常トリム  作者: つぶやきこごえ&九月十夜
四月
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四月一日の道化 (3)

黙りこくる水下をさて置きつつ、程無くして友人の忘れ物を鞄にしまった私は、埒が明かないと感じて思い切って訊ねてみることにした。

「誰か待ってるの?」

何をするでもなく、一人教室にいる理由といえばそれが妥当であろう。そしてその後のことも、概ね見当が付く。

 肯定も否定も、誤魔化すことさえもせずに押し黙る水下に私は続けて聞いた。

「ひょっとして、さやか?」

水下は沈黙を保ったまま。私の質問は続く。

「告白するの?」

その問いを最後に、私も口をつぐむ。やがて、やけに重たい沈黙を、決意するかのような間を持たせた後で水下が破った。

「……告白した」

私が全く予想だにしなかった答で。


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