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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

どうかごゆるりと

作者: ヒロモト
掲載日:2023/02/17

時は戦国。一人の男がいた。

名は礼蔵。妻の名は理沙。


「この戦は負ける!信じてくれ!」


「愚か者が!殿が負ける!?貴様!自分が何を言っているか分かっているのか!?」


「どうか夫を連れていくのは止めてください!分かりました。戦に勝つために私が西洋の未来の戦術をお教え……」


「やかましい!妖魔めっ!礼蔵!どうせこの妖魔に余計な知識を入れられたのであろう?夫婦そろって打ち首にしてやるっ!」


理沙は何でも知っていた。

過去の事から未来の事まで何でも。

恐竜、ピラミッド、進化論、スマホ、AI、宇宙移住。明治大正昭和平成令和……。

だが彼女の言うことは誰にも信じられず、両親にすら嫌われ、蔑みの意味で『妖魔』と呼ばれる様になった。

彼女の理解者は山奥の坊主と礼蔵だけだった。

礼蔵は逆に何も知らぬ男だった。

理沙の言うことを全て信じ全て受け入れてくれた。

理沙は礼蔵を心から愛していた。


(私たち夫婦は殺される。でも夫と一緒なら怖くない。私には分かる。平成。この時代に私たち夫婦は生まれ変わり再会する。そして永久の命を得る)


「あなた『平成』で会いましょう」


「おう。なんの事かは分からんがそこでまた会えるのだな?」



こうして礼蔵と理沙は首を跳ねられて死んだ。


二人の卒塔婆が二本建てられた。

坊主が卒塔婆に祈っている。


(……どうか。どうかあの世では夫婦二人でゆっくりしておくれ)


戒名……霊にすらなれなかったという意味の『無知男霊無』

知恵が有りすぎた故に魔と呼ばれたという意味の『知恵与魔理沙』






そして平成。

生まれ変わった二人はまた出会い。

令和の今日まで私たちに知恵を与え続けてくれている。

その事はみなもご存じであろう?









「こんにちは。レームよ」


「マリーサだぜ」


「今日は戦国時代の愚かな戦について語っていくわ」


「あーあれな。あれは本当にクソだったと思うぜ。必死で止めたのにダメだったんだぜ」


「かわいそうに。それではみんな」


《ゆっくりしていってね!》


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