第八話 行方
「兄弟…ですか?いますよ。血のつながらない…弟がね」
帰りの途中、私たちは兄弟の話をしていた。
彼は少しムッとした顔で言った。
「…何才なんですか?」
「14歳だよ。君と同い年だね。」
驚いた。そういえばこの人の名字、潤野と同じ名字を持つ人が私のクラスにいた。
しかし、なぜわかったのだろう。
「ん?なんでわかったんだろって思った?実は僕、透視能力を持ってるんだよ」
と笑いながら言った。すると、自然に自分の目がかわいそうな人を見る目になった…。
「…。で、その弟君は元気?」
「さあな…。でも僕の中では彼は…」
「中では・・・?」
とその時だった、自宅に着いたのに気がついた。
あわてて、績くんにここ。と指をさし、手をふってわかれた。
「それじゃあ。」
「ありがとう」
「どういたしまして。」
と言って私たちは別れた。
その時だった。こちらを向いて歩いてくるよく績くんに似た子がいた。
その子はこちらを見て、というよりも績くんをみて
「久し振り…績」
そういうので、すぐに績は
「ああ。久し振り旋風。」
と睨むように返した。
どう考えても、この二人が仲がいいとは考えにくいこの重い空気が私には耐えきれなくなり、
「二人は、双子?」
「ううん」 「うん」
二人同時ぴったりの発言に面白いように重なる声のトーンだったが、言ってることは正反対。
双子なのかな?と疑うほどだった。
「んで、なんだかわけのなからぬというまでもないけども…二人の関係に何かあったの?」
なんて聞くのは自爆フラグすぎる。
少し落ち着いて…。
口を開こうとした時。
「…しかし…驚いたな…いきなり出てきた子が…親戚のそっくりさんだなんて」
私は今現在、績くんがいる場所を、トラック運行の紙を見ながら考えていた。
現在の績…日本の北海道の丁度、太平洋側。
「つ…疲れた…。」
と言って僕はその場に倒れこんでしまった…。
もう…ダメ。と諦めた時…。
「あっ績じゃん。どうったの?こんなところで。」
そこにいたのはまぎれもない…。
「せっ刹那!?」
「よーく覚えてましたーw何年ぶりだっけぇ?」
相変わらずのマイペースだなおい。
つか口にたい焼き銜えながらしゃべると落ちるぞ。
「あ。」
と、その直後に落とした。
ナイス!ベストタイミングだよ、刹那!
なんて世間じゃ言うけれど…マジでドジだな。
「タイや・・・たいやきぃ・・・」
と相変わらず、涙をこぼしている…。
なんだか…どこかの5歳児だな。
「んで、お前こそここで何を?」
「見ての通り、散歩。」
なるほど。この人は散歩をするのが日課のなのか。
「じゃなくて。なんでお前がこんな場所にいるんだと聞いてるんだ。」
「だって、ここ僕の家の近所だしぃ…。」
「え・・・。じゃあ…ここは…。」
わかっているが・・・言われたくはない!ここは空気を呼んで「どこでしょーw」と言ってくれ!
「‘北海道‘w」
ガーーーン!ストレートに気持ちよくいいやがった!くそぉ…。腕を上げたな…いやハード(刹那嬢)というべきか。




