第五話 績の過去
(−−−4時間目 自習−−−)
「ふ・・・ふぁ…」
ゆっくりと僕は重い瞼を開けた。
すると、そこにはコンテナドアに人影が一つあった。
「…まぶしくて…よく見えない…だ…だれ?」
僕は眼を右手でかぶせながら口を開いた。
そこには見覚えのある…少年が立っていた。
その子は、顔を覆うように両手で塞いでいたが泣いていたことがわかるほど、水が落ちでいた。
「どうしたの?」
僕は問うとその子はこう答えた。
「お父さんと…あ母さんが…。殺された。ぐすん…。」
ああ・・・あの時だ。あの時の僕だ…。
僕が小学の時の…あの時見たのは…みらいの僕だったんだ…。
「なんで…なんでなんだよ!姉ちゃん!」
「仕方…無かったのよ…。」
そこには・・・倒れた父と母が血を流していた。
その近くにいた姉には血がついたナイフ。近くにいた妹は姉に訴えていた…。
「う…嘘だ!姉ちゃんが…パパとママを…」
「本当よ…霙が見たんだし。」
「ねえ…ちゃん…」
僕はたちまち前が見えなくなっていた。どうして…そういう疑問が頭に残り、他は白く、何もなかった。
霙はその場に倒れていた父の無念な姿をこの目に焼きつけたかと思うと、あねのもとまで来て、何かを話していた。
姉はそれを聞き頭をひとつ縦に振った。
そして、僕に「さようなら」と霙が言ったあと、すぐに二人は出入り口であるドアに向かい、ドアを開け、その場を後にした…。
僕は数秒そこで泣きわめいていた…。




