第参話 学校
あの日からもう一週間。
学校の生活もなじんできた。
その一週間の前の日までは、大変だったな…。などと思いつつ、今日もまた登校した。
「さて・・・今日はこっちから行くか。」
そこで一歩足をとめた。そこには男どもがわんさかして、なにか騒いでいた。
「なに騒いでんだ?」
「ああ?なんか潤野がな…ってお前!なんでこんなところに!」
一瞬驚いた顔をしていた。というよりもこちらの方がびっくりだ。いきなり大声を出すのだから。
が、その時だった。その前には生徒会会長の夕暮 智船がいた。彼は、生徒会会長にして、風紀委員第二部隊隊長(最高4部隊いる。)だ。だが、なぜこんなところにいるのかすらまだわからなった僕に、激しく後ろから手をつかまれた。
「?」
「大人しくしろ!この変態泥棒ヤロウが!」
「何の話だ?」
僕は唖然とし、言葉を返すと、会長が近場まで来て
「とぼけるな。君は一週間前、「女子更衣室」に侵入し、女子の下着を盗みに来たそうじゃないか。」
「違う!あれは!落ちそうになった女の子を助けようとして…」
そういいかけた僕に会長はグーで僕の左ほっぺを殴り、さらに足で回し蹴りをしてきた。
当然のごとく後ろにはさきほどの風紀委員が手をつかんでいるので、逃げられない。ただいのままにされるだけだった。
「おまえの言い訳。いや嘘にはもう聞きあきたのだよ。おいお前ら、コイツを…。」
「ハッ!」
ここはどこかの訓練所か!なんてツッコンでるばあいではなかった。
僕が連れて行かれる場所はわかっている。
そう、ゴミ置場だ。
ここにはよく連れてこられた。
が今回のは一味違った。
目の前にそびえ立つのは中型のコンテナ。ゴミをためるためのところだ。
「さあ入れ。」
ここに入れと命令され、仕方なく入った。すると、ドアを絞められ、頑丈にロックされる音が聞こえた。
肝心な手は、ロープでくくりつけられていたので使えない。
ああ、こんなんならばもっとスパイ映画見とけばよかった。
そんな空しいことを思いながら、時間は刻一刻と過ぎた。
(−−−1時間目 国語−−−)
私は、転入生として、学校に来ていた。先生は、一時間目を使って自己紹介をしてもらいたいと言ったので、迷わず首を縦に振った。
教室に入ると、突然の転入生に驚いたのか、あたりがざわめいた。
「静かにしろ!」
先生の声を聞き、やっと静かになったところで、自己紹介をした。
「七海 梅雨です。以前は夢路間中学校に住んでいました。これからよろしくお願いします。」
何かが抜けているような気がした。それでも自分なりによく、クラスの人たちは拍手で応答してくれた。
するとあることに気がついた。一人、席が開いていたのだ。それも真ん中あたりに。
転入生は普通、後ろの席に座るものだからこれは誰かが休んでいるのだろうと思った。
「先生、あの席は誰の席なんですか?」
「あれは潤野って言う奴の席だよ。いつも学校に来てるのを見かけている子はいるようなんだが、見る限り、いつも授業には出ていない。まあさぼりの常習犯だろうな。」
そう先生は言った。
でも考えにくい。あの席に、よく見ないとわからない傷痕が多数ある。
どう考えてもおかしい。
休み時間ですら出てこないなら、それは学校に来ていないかもしれない。
しかもあんな人が本当に休むのだろうか。




