第十三話 そして、現在
ようやく、現在編です
「僕は…。何をしていたのだろう…。」
コンテナの中にいる…。
あっそういえば、アイツらに入れられたんだっけ…。
長く眠ってたから、思い出せなかった…。
「今…何時なのだろう…。」
「今は〜ちょうど、3,4時ぐらいだよ〜?」
「ああ、そうか…って誰!?」
目の前に、見知らぬ人がいた…。
「私の名前は、七海 兎。あんた、変質者なんだってね。だから、それようの牢獄か〜…」
「…そう思われてんだな、僕。」
「…自覚なかったんだ?女子更衣室入ったの、私見たから覚えてるけど、本当の変質者だよね?何を盗んだのかな?さあ言いなさい」
あの時…というと、あの子を助けた…たしか、名前は…思い出せない…。なぜだろう…?
「…。なるほど、あの時の人影は、貴方だったんだ。」
「そ。まあ、そのまま驚いて落下するなんて思いもよらなかったけど。」
まあ、驚いて落下したが・・・。なにか?とあえて言わない。
「そもそも、あの時に、ある子を助けようとして、やったことだ。何も盗んでいない。」
「…梅雨を助けたんだっけ?」
「梅雨?」
「私の双子の姉よ。今日、あんたのクラスに転入してきたのだけれど、会ってないの?」
「ああ・・・今日朝から、ここに居座ってる。」
その瞬間、この人は、にらんできて
「サボリね。」
と言ってきた。
「…鍵がかかってた。」
「…そうね。」
「あと、縄かけられてたんで、行けなかった。」
「これでいい?」
「…。わかったわよ!」
「そうか。」
それから、沈黙は、長くて5分間。
僕らは、何も話さなかったが、僕が、立とうとすると
「…帰るの?」
「えっあっまあ。もう下校時間だろうし。」
「そう。それじゃ、お邪魔になる前に、あたしは去るわね。」
というと、僕が発言しないと思っているのかそうでないのかはわからないが、彼女は一度も振り向かず、コンテナの外へでた。
「さて・・・僕もここを出ようかな…。」
と、縄をほどくために、顔を下に向け、手を縄の結び目におき、解いた。
そして、外に出ようとした時だった。
「やあ、潤野。久しぶりだな。」
「夕暮…。なんでこんなところに…。」
「何って、死因確認のためだよ?」
とケラケラ笑いながら言う。
そして、僕が、そのセリフを無視して、コンテナの出口を通ろうとすると、
「おまえは、ここで、一生くらせよ。」
「…。」
情けない…自分で舌打ちをしてしまうほど…情けなかった…。
今の自分が無力である…という認識をしてしまう。どうしてなのだろう…。そう疑問も抱いているほどだった。
{自分に自信を持てよ。そうすれば、必ず、お前にもつきがまわってくるだろうぜ}
ふと自分の脳裏に蘇る言葉。
それは、交通事故で入院している渡辺 東寺のせりふだ。
そのセリフが、僕の支えとなってくれたのかもしれない…。
「…。」
むだに力がわいてくる… って、このセリフ、ポOモンのOP?
まあそんなことは気にせず、その力をフルに生かし、憎き、夕暮の頬をぶった。
「ぐぁ!」
思った以上に聞いたらしく、そのまま夕暮は地面に倒れた。
近くにいた護衛も、それに気がついて、襲ってきた。
と、その時だった。
「待て待てーーーい!」
と無駄に元気すぎる男が一人。その名は
「日下部 昂冶!潤野 績の助太刀に参った!」
「…。」
周りはしけた。
が、良い助っ人…なのかはともかく、一対一はなくなった。
こちらは、野球馬鹿が一人ついたおかげで、少し気持ちは楽になった。
「ん?お前らは・・・」
「だれだ!」
空気読め、このKY!と心の中でツッコんでしまった。
「とりあえず、説明しておこう…こいつらは、風紀だ。」
「なるほど、つかなんでお前こんな危機的状況で俺を呼ばんのだ!」
「思い当たる人物がいなかった。その分類に御前も入っていただけのことだ。もちろんこの場に助太刀が来るとは思いもよらなかったがな。」
と、普通にボソっと言ってしまった。
「ん?よくわからんが、まあ嫌な気分ではないぞ!」
いや、十分に意味不だったようだな。つか嫌味言われてんのに、こいつは;
「とっとくかくだ。この風紀をどうにかしたいのだが・・・つかなんでお前がここに来たんだよ」
「おっそうなのだ。お前がピンチと、大洞がな…あっ言うなっ!と口止めされてるんだった!お前、ハメたな!」
「人聞きの悪いこと言うな!とにかく、わかったが、大洞はどうしたんだ?」
それが疑問だ。当の本人が見当たらない…。
「助っ人を呼びに行ったそうだが・・・?」
と、噂をすれば…。
ッて…大洞が連れてきたのって…。!?




