第十二話 千早
その日は、どしゃ降りの雨の日。
私は、その日、傘を持ってくるのを忘れてしまい。困り果てていました。
友達は、すぐに帰ってしまい、私は、運動会の運営委員の仕事で、残っていました。
「困ったなぁ…。傘持ってくるの…忘れちゃうなんて…。」
「貸してあげようか?」
「え?」
その人は、そう言ってくれました。
優しい言葉と表情に、甘えました。
「今日、雨降るなんて、わかんなかったの?」
「まっまさかwちょっと傘を持ってくるのを忘れてただけだよ!事故だじ〜こ!」
初めて話す人なのに、こんなにも話せてしまう。
「そっか、うんじゃあ二本あるから、一本貸してあげるよ。」
「わっわかった。ありがとう。」
「どういたしまして」
私は、彼から渡された傘を取り、傘を開いて、雨の中に入りました。
「明日ー!返すからー!」
「わかったー!」
大雨だったから、声が普通だと聞こえないので、少し大きめに叫ぶような声で言った。
その帰り、私は、スーパーに買い物をしに行きました。
偶然かはわからないけど、外を見ると、大雨の中、制服を着て、走る子がいました。
その人こそ、潤野 績君です。
私は、気がつかなかった。
彼が、二本あるなんて嘘を。
その時は、「なんで?」なんて疑問を思い描いた。
後で気がついたけれど、績君は、あまり人が傷つくことが嫌いらしい。
「…大丈夫かな…。」
なんて思って、買い物に集中しました。
それから、しばらく…。
彼とは何にもなかった。
でも、私の心は揺らぎつつあった…。
ある日、績君は、学校を休んだ。
前日は元気だったけれど、その理由は、手に取るほどわかっいた。
いじめだ。
なぜか、績君だけがそうやってやられていた。
私は、それを、見て見ぬふりばかりをしていた…。
だが、ピークを達したかのような今日の行動。
たしかに、やりすぎだった。
最近、よく耳に聞く、「潤野 績は変態」という噂が原因だった。
どうにかして、誤解を解こうとしていたけれど、みんなまったくの聞く気ゼロ。
頑張っているけれど、何の成果もなければ、績君に何もいえ…。
わっ私は何を言ってるんだ!ツッ績君とは・・・そ、そう、別の話…。別の…。
関連性100%。
そうか…私は、好きなのかもしれない。
潤野 績が好きなのかもしれない…。
次の日も績君は来なかった。
が、績君の噂は新しいものが出ていた。
「親殺し」
績君が自分の親を殺したという噂だ。
これが本当のことか信じたくはない…。
二日後、績君は学校に来てくれた…。
けれど、績君は落ち込んでいるような雰囲気だった。
噂の件もあるけれど、朝、校門の前に張られていた悪戯の張り紙を見たからだと思う。
「どうしてこんなこと…するの…?」
私の頭の中は、もうそれが回っていた。
「つ…潤野君。」
「うん?何・・・?」
私は…。
「あ…わ…。私…ね」
「私、あなたのことが…」
その瞬間、
キーンコーンカーンコーン
と、学校の鐘が鳴り響いた。
「あっ・・・ごっごめん。そろそろ戻らないと。」
「うっうん…。」
言えなかった…。
これが、私が残した日記のすべて。
この言葉を最後に告げる…。
「楽しかった…。」
ただ、孤独に、窓を見ながら…。
ちなみに、僕は、この千早が好きです




