表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっさん底辺治癒士と愛娘の辺境ライフ 〜中年男が回復スキルに覚醒して、英雄へ成り上がる〜  作者: 飯田栄静@市村鉄之助
六章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

566/628

6「ローゼスとロロナ」②





「でも、二人にいいところであったよ」

「どうかしたのか?」

「あたいらになんか用だった?」

「実は、これから王都に行くんだけど、よかったら護衛に二人を雇ってもいいかな?」


 ローゼスとロロナにちょうど良いタイミングで再会したレダは、二人に王都へ行くレダ達の護衛を依頼した。


「信頼できる冒険者を探していたんだ。ローゼスとロロナなら、家族も知り合いだし、俺も信頼しているし、お願いできないかな?」

「王都か。そういえば、ウェルハルト王子がユーヴィンに来ていると小耳に挟んだが、レダ達と一緒に行動していたんだな」

「うん。いろいろあってね」

「災厄の獣関連だろう?」

「……さすがローゼス、耳が早いね」

「まあな。できれば共に戦いたかったが、レダが無事で何よりだ」

「みんなのおかげで、こうして元気でいられるよ」

「ちょっとちょっとちょっと! 姉御、何のほほんと話しているんですか! あたいたちを護衛に雇ってくれるのはありがたいけど、王子様たちと一緒に王都に行くなんて、できるわけがないって!」

「そうか?」

「そうか、って!?」


「王子」という単語に、驚きを禁じえないロロナに対し、ローゼスは気にした様子はない。

 レダ的には、ロロナの方に同感してしまう。


「さすがに王族はないが、貴族の護衛をしたことはあるから大した問題じゃないさ」

「大した問題だよ、姉御!」

「それに、私達はレダ達の護衛だろう? 王子と関わる事なんてないさ」

「そりゃ、そうかもしれないけど」

「私も貴族の護衛中に貴族の顔を見たことなんてないから大丈夫だ。それに、レダが信頼してくれているというのだから、応えたいじゃないか」

「――っ、そうだよな! おっさんには返しきれない恩があるんだし、護衛ぐらいやってやんよ!」

「ありがとう、ローゼス、ロロナ」


 レダは、信頼に応えようとしてくれる二人に感謝した。

 二人ならば家族のことを安心して任せることができる。


「まかせろ!」

「あたいも頑張るぜ! ……でも、王子様が近くにいると思うと緊張しちゃうよな!」

「はははは。王子だって余程の変わり者でなければ、数いる護衛の中から私達を見つけて話しかけたりしないさ。そもそも、護衛達が一介の冒険者を王子に近付かせる訳が無いだろう」

「そりゃそっか!」


 笑うローゼスとロロナに、レダは「……ウェルハルト殿下は気さくに話しかけてくるちょっと変わった王子様なんだけど……なんかごめん」と、言おうとして言えなかった。




 ――こうして信頼できる護衛が決まった。





 護衛決定! 王都へ!


 双葉社モンスターコミックス様より「おっさん底辺治癒士と愛娘の辺境ライフ~中年男が回復スキルに覚醒して、英雄へ成り上がる~」の最新12巻が3/14に発売いたしました!

 1巻〜11巻も何卒よろしくお願いいたします!

 ぜひ応援していただけますと嬉しいです! 何卒よろしくお願いいたします!

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
562ページでページ漏れを指摘した者ですが、直ってませんよ? 正直ページ漏れが気になって評価どころではないので、なんとかしてください。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ