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おっさん底辺治癒士と愛娘の辺境ライフ 〜中年男が回復スキルに覚醒して、英雄へ成り上がる〜  作者: 飯田栄静@市村鉄之助
六章

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108「魔石の扱い」①





 食事を摂ったことで、活力が戻ったレダはティーダの元に来ていた。


「ティーダ様、お待たせしました」

「おおっ、レダ! よく目覚めてくれた。君にはいつも大変なことばかり押し付けてしまって申し訳ない。領主として、友として……力になれず、足を引っ張ってしまいすまない」

「謝罪なんてしないでください。アムルスは俺の第二の故郷です。命をかけて守るのは当たり前のことです」

「心から感謝するよ、レダ」


 執務室を訪れたレダを出迎えてくれたティーダは、抱きしめ労ってくれた。

 少し気恥ずかしい。

 だが、大切な友人たちと第二の故郷を守れたことは自信を持って頑張ったと言える。


「テックスさん、ルルウッド、ふたりもありがとう。元気そうでよかったよ」

「おう。ま、俺の方は空元気だ。一応は年長者でベテランを気取ってる冒険者だからな。最低限は格好つけておかないといけねぇのさ」


 飄々としているテックスではあるが、いつもよりも疲れたように見える。

 怪我をしているとかではなく、単純に体力が落ちているのだろう。

 いくらベテラン冒険者とはいえ、限度がある。

 口には出せないが、年齢的にも体力が落ちているはずだ。

 なによりも、災厄の獣に立ち向かうだけのプレッシャーは凄まじかった。

 常人ならば、テックスのようにいくら空元気と言っても、彼のようにはいかないだろう。


「本当にお疲れ様でした」

「そりゃお互い様だ」


 レダとテックスは笑い、握手を交わした。


「お互いによく生きて帰って来られたな」

「そうですね。とはいえ、もう二度とごめんです」

「違いねぇ。だが、あれよりもおっかない化け物はもう出ないはずだ。大抵のものはもう怖くねえよ」

「ははは」


 できることならば、テックスの言葉のように災厄の獣以上の敵が出て来ないことを祈りたい。

 レダは、続いてルルウッドに向いた。


「ルルウッド、ありがとう。ユーヴィンから駆けつけてくれたようで、本当に助かったよ。君たちがいなかったら、死んでいただろうね。命の恩人だ」


 頭を下げて感謝の言葉を伝えるレダに、ルルウッドが慌てて駆け寄ってくる。


「やめてください、レダ先生。時間こそ短いですが、弟子が師匠を助けることは当たり前のことです。尊敬するレダ先生のためならば、何度でも戦いましょう――とは軽々しく言えませんが、いつでも共に」

「とても心強いよ、ありがとう」


 レダとルルウッドが固く握手を交わした。


「本日からこちらアムルスで診療所をお手伝いさせていただきながら、勉強させていただきます。ご指導の程よろしくお願いします」

「うん。こちらこそよろしく頼りにしているよ」

「はい。弟子にしていただけたことを後悔させません」

「後悔なんてしないよ。君を、君たちには心から感謝しているから」

「ありがとうございます。ぜひシュシュリーたちにも言ってあげてください」

「もちろんだよ」


 一通り挨拶と感謝を伝えると、レダはティーダに向きなおうる。

 彼は、友人から領主の顔となった。


「報告はすでにテックスとルルウッドから受けている。改めて感謝を。君たちがいなければ、この街は蹂躙されていただろう。そして、誰一人として命を失わなかったことを本当に安心している。君たちは、この街に、いいや、この国にとって大切な人間だ。今後、このようなことがないことをただ祈ることしかできない身ではあるが、いつでも頼ってほしい」


 その上で、とティーダは続けた。


「今回の話は、正直災厄の獣を見ていない者が大半なので信じない者もいるかもしれない。しかし、倒した証拠があると聞く」

「―魔石、ですね」

「そうだ。レダがアイテムボックスの中にしまったと聞いている。よければ、見せてくれないかな」

「もちろんです」


 レダはアイテムボックスから、災厄の獣が落とした魔石を取り出した。

 できるだけ静かに置いたつもりだったが、ずしん、と部屋が揺れた。


 一度見ているレダとテックス、ルルウッドは改めて魔石の大きさに驚く。

 そして、初見であるティーダは、これでもかと目を見開いて言葉を失っていた。





 ついに魔石さんの扱いに関して!


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挿絵(By みてみん)

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