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おっさん底辺治癒士と愛娘の辺境ライフ 〜中年男が回復スキルに覚醒して、英雄へ成り上がる〜  作者: 飯田栄静@市村鉄之助
六章

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23「感謝の声」





 ――そして、数日が経ち。


 ティーダ・アムルス・ローデンヴァルトと、ディクソン一家はアムルスに戻ることとなった。


 ユーヴィンには、治癒士ユーリ・テンペランスがしばらく残ることとなっている。

 治癒術を使うことが好きなユーリにとって、アムルスよりも怪我人が多いユーヴィンはちょうどいいらしい。

 ユーヴィンに来てから、どんどん彼女の腕は上がっている。

 ティーダはレダと相談し、ユーリが望むのであれば、彼女の診療所をユーヴィンに建ててもいいということだ。

 ユーリの補佐は、ティーダの代行を今度こそ勤め切ると意気込むマールド・ローデンヴァルトと、彼の秘書であり私的にも親しくしているエミリアがついてくれるという。

 また、足りない人手に関しては、レダの弟子となる予定の五人の中から、ルルウッドとシュシュリーが残ってくれることとなった。

 他にも、冒険者から有志が集まり、雑用などを積極的にしてくれることも決まっている。


 エンジー、ポール・ジョーン、アメリアは、一足先にアムルスに向かうことが決まり、本日、一緒にユーヴィンを後にする。

 辺境伯が用意してくれた馬車に乗って、レダたちと共にアムルスに向かうことを三人は楽しみにしている。

 ルルウッドとシュシュリーも、回復ギルド長のアマンダがユーヴィンへのさらなる増援を手配してくれているので、一ヶ月ほどでアムルスに来ることができそうだ。


 最初こそ、五人の弟子候補をアムルスとユーヴィンで行き来させて育てていく話だったが、最終的にはアムルスで五人をきちんと育てることに話が落ち着いた。

 代わりにユーヴィンには若手ではあるが治癒士を送ることが決まる。


 アマンダは、ひとつの計画としてアムルスやユーヴィンという冒険者が今後も集まる土地で若手の治癒士を育てたいという計画を立てていた。

 同時に、治癒士を育成する学校を建てたいとも考えているらしい。

 時間はかかるが、善良な治癒士を本格的に増やしたいという彼女の考えに、レダたちが賛同したのは言うまでもない。


 だが、まずはアムルスに戻ってからだ。


「では、馬車が用意できたので乗ろう」


 ティーダに促されて、ローデンヴァルト別邸の前に用意された馬車に荷物を持ったレダたちが乗ろうとすると、レダたちが救った冒険者をはじめ、ユーヴィンの民が集まり、感謝の声を上げてくれた。

 その中には、レダと知己であるローゼスもいる。

 いずれアムルスに来ると言っているが、しばらくはダンジョンに挑みたいようだ。

 やはりローゼスは心底冒険者だとレダは嬉しかった。

 怪我をしないように、何かあったらいつでも頼ってほしいと約束している。


「領主様、レダ様、奥様方、治癒士様! どうもありがとうございました!」




 ――多くの人たちに見送られて、レダたちはユーヴィンを発った。






 次回からアムルスになります。

 そして王都編へ進んでいければと思っております。

 お付き合いよろしくお願いいたします。


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