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おっさん底辺治癒士と愛娘の辺境ライフ 〜中年男が回復スキルに覚醒して、英雄へ成り上がる〜  作者: 飯田栄静@市村鉄之助
六章

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40「ダンジョンのボス?」②





「――こ、これは、かつて私に喧嘩を売ってきたのでボコボコにしてやったが、殺せなかったからダンジョンの奥深くにぶち込んだ結果、ダンジョンの主を気取り出したドラゴンじゃないか!」

「説明どうもありがとう! つまりどれくらいすごいの!?」

「魔王時代の私よりもちょっと弱いくらい!」

「……うわぁ」


 首と胴体が綺麗に両断されて絶命しているドラゴンは、魔王よりも少し弱いくらい、つまり世界で上から数えたほうが早い強者である。

 そんなドラゴンが亡骸となって雑に転がされている光景は、凄まじいものがあった。


 レダも冒険者であるので、ドラゴンを見たことがないわけではない。

 数ヶ月前には、エルフたちと共に里を襲撃したドラゴンと戦ったこともある。

 しかし、今まで見たどのドラゴンよりも巨体であり、亡骸になってもなお放出する魔力と威圧感に、足が震えてしまう。


 他の冒険者たちもレダと同じようで、尻餅をついている者もいれば、失禁している者もいる。だが、責めることは酷というものだ。


「ダンジョンの奥まで行ったら、ふふふ……人間か、幾年ぶりだろうか我のもとにたどり着いた人間を見たのは、いいだろう、ならば――とか話が長かったのでぶっ殺しちゃったのだ!」


 満面の笑みでそんなことを言うナオミに、一同は戦慄する。

 人語を操るドラゴンがどれだけいるだろうか。

 見た限り、ナオミは傷らしい傷を負っていない。血が衣服についているが、おそらく返り血だろう。

 さすが勇者と誉めるべきか、あまり危険なことをしないでほしいと注意すべきか、レダは悩んだが、ナオミが誉めて欲しいとばかりに期待した目でみてくるので、


「よしよし! さすが勇者ナオミだ! 強い! 我が家の勇者様! アムルス期待の星!」

「へへーん、なのだ!」


 思い切り誉めることにした。

 すると、ナオミは嬉しそうに身を捩る。


「――私は決めた。くそチート勇者を手懐けるレダとその家族たちに寄生しよう。ずーっと離れない。そうすれば、私の命は守られる! 決めた、もう元魔王とかどうでもいい! 私はディクソンさんちの可愛い子猫だ!」


 ナオミに倒された元魔王は、思うことがあったのか飼い猫宣言をしていた。

 ひとしきり頭を撫でられ満足したナオミは、聖剣を抜いてドラゴンに向かう。


「ナオミ?」


 なにをするのか、と問うレダに、彼女はにっこり笑った。


「ドラゴンは鮮度が落ちる前に捌いておくほうが美味しいのだ。街に戻ったら、みんなで食べるのだ。ドラゴンの肉は美味しくて、身体にいいのだぞ!」

「待って待って待って待って待って待って待って! 食べちゃだめー!」


 食べる気満々のナオミに、今まで呆然とことの成り行きを眺めていたティーダが飛びかかった。





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ぜひお読み頂けますと幸いです!

よろしくお願い致します!

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