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SHINNING HIGH   作者: ホーリン・ホーク
4/16

4.distress

 緊急の知らせを受け、ライトニングはニューウルヴズの自宅に戻った。

 屋敷の広間にはモルテッドの遺体が置かれ、花が添えられていた。

 気性の激しいスタンは怒りを抑えきれず、ライサンを責めた。

 冷静なブロウがそれを制し、医師の検死報告を待った。



「猛毒。コブラの数十倍……いや、この数値は異常です」

「何だって?」

「肩の咬まれた痕、その上顎は人間の頭ほどある」

「バカな! 真っ昼間の遊園地にそんな」

「あるとしたら……〝レプタイルズ〟の仕業」



 ライトニングはモルテッドの冷たい手を握り、長く祈った後、寝室に向かった。

 ベッドには妻のアルバータが座り、コリーナの寝顔を見つめていた。


「アルバータ……つらい思いをさせたな」

「私は大丈夫。でもコリーナが怖がって。ようやく今寝ついたところよ」

「そうか。せっかく楽しみにしていた遊園地を……行けなくてすまなかった」

「いいの。でも今度は約束守って、あなたも一緒にね」

「わかった」


 ライトニングは腕を組んで突っ立ったままだ。

「あなたこっちへ来て……ほら見てよコリーナの寝顔。本当可愛いんだから」

「ああ」

 彼はベッドに腰を下ろす。しばらく見つめた後、呟くように言った。

「レイヴォンズへ行けと。あのスプンフルが」

 アルバータは黙っていた。

 ライトニングは彼女を抱きしめ、優しくキスをした。



挿絵(By みてみん)

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