15.LAYLA
眩い青い光。
ライサンが放った弾丸はマニッシュの赤い装甲服を貫いた。
「何っ?!」
血が噴き出す。
マニッシュはよろめき、悶えながらマントを引き剥がした。
轟々と音を立て、その体は足元から凍りついてゆく……。
R-FB弾――フリージン・ブルーの脅威。
その魔の光の前にレプタイルズは力を失い、なす術もなく、魂まで奪われてしまう。
六万五千年前、氷河が恐竜種族を絶滅の危機に晒したように――その呪われた石はレプタイルズを凍結させ、死に至らしめる……。
心も魂も凍りつき息絶える寸前に、マニッシュは悲しく呻いた。
「……愛していた……ライラ」
ハウル・スプンフル暗殺のため、ライトニングは鎧の中に潜んでいた。
しかしライサンはこの部屋に入って直ぐ、ライトニングに念波で催眠術をかけ眠らせていた。
マッド・マニッシュとの壮絶な戦いを予測していたからだ。
ライサンは術を解き、ライトニングを揺り起こす。
そしてアルバータとコリーナを介抱し、無事を確かめた。
台座に置かれたマニッシュの腕が最後の霊力でアルバータたちに襲いかかったが、それはライトニングが撃退した。
二人を抱きしめるライトニング。
警護をしていたブロウと叔父ドリフティンはマニッシュの手に落ちたという。
尊い犠牲を決して無駄にはしない……ライトニングはそう誓った。
天窓から陽光が射し込む。
ライサンは母ライラの像に歩み寄り、そっと抱きしめた。
母の帰りを感じて、ようやくまともに声を発した。
「……太陽が高く輝くまでに帰ってくると言っていたね……母さん。僕はずっと、今までずっと待っていたんだ」
涙が溢れて止まらない。
「ずっと寂しかった」
啜り泣き、悲痛な叫び。憂い。
そして彼は感じた――蘇ってくるその温もりを。
《――ライサン!――》
END




