表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SHINNING HIGH   作者: ホーリン・ホーク
11/16

11.degree

 ドン・ハウル・スプンフルのもとにディグリーが現れ、切り取ったマッド・マニッシュの腕を献上した。

 ハウルはそれをまじまじと見つめる。

 確かに見覚えのある、〝LOYALTY(忠誠)〟と刺青されたマニッシュの左腕。


挿絵(By みてみん)


「首はどうした?」

「申し訳ありません。爆殺で……粉微塵に」

「……そうか。わかった。しばらく休め。後でハーツ将軍のところへ行く。同行しろ」

「……はい」



 ディグリーは地下の個室に戻った。

 室内の僅かな温度差に気づいた時は既に遅し、背後にライサンが立っていた。

 背を向けたまま、蛇のように狡猾な目でディグリーは言う。


挿絵(By みてみん)


「同じ臭いがする。ライサンよ。お前も半分はレプタイルズ……俺と同類、仲間だ。稀少な生き残りの仲間を、お前はその手で殺すのか?」


 ライサンの脳裏には――コリーナから吸い込んだ記憶……メリーゴーランドで遊んでいたコリーナはその男ディグリーがモルテッドに近づき、噛み殺したのを見ていた――。

 ……そして父、シグニの死がよぎる。


 ディグリーはライサンが放つ心の慟哭を闘気で撥ねのけた。

「レプタイルズが喋れんのは幼少の時だけだろう。ライサン、お前はもう立派な大人だ。言いたい事があるなら声に出して言ってみ……」


 次の瞬間、ディグリーの胴体は横真っ二つに切断された。

 飛び散る忌まわしい血飛沫。

 ライサンは動じず瞼や剣に付着した執念の血を払い落とし、もう一度構えた。


 ディグリーの心臓はまだ動いている。荒れ狂った鼓動で邪気が飛び散る。

 だがライサンは怖れない。身をよじり髪を振り乱し、ディグリーは顔を向けた。


「……い、いいかライサン、ライトニングに伝えておけ……この国はレプタイルズのものだ……この国を支配するのは……もうじきわかる……フフフ」


 胸をえぐる悍ましい声。

「お前の親父シグニを殺したのは……そう、俺だ、ハウルに従ったまでだ……お前は腕の立ついい戦士だ……混血は想像以上の力を秘めているようだな……。だがボス、俺のボスは最強だ、俺の真のボスはハウル・スプンフルでもハーツでもない……その方の力は絶大だ! そう、お前を生かしておくかどうか」


 ディグリーは氷柱(つらら)のような牙を剥き出しにした。

「ついでにもう一つ言っておく……お前の母親ライラも……俺が殺した」



 ライサンは瞬時に剣を振り下ろした。

 ディグリーの頭蓋から心臓まで、声を押し殺し、渾身の力を込めて叩き斬った……。



挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ