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春風に游ぶ涙  作者: 晰鈴
2/5

何時、何処で

アンスズ視点のお話(?)です。

まだまだ拙い文章ですが、

お付き合い頂けると嬉しいです。

―――――――――――リン


部屋の中に小さく鈴の音が響いた。


ペンダントについている銀の鈴が鳴らす


高く澄んだ音に、ふと幼なじみの顔が浮かんだ。


いったい何時、何処ですれ違ったのだろう。


今はもうあの頃のように笑ってはくれない。


喧嘩をしたわけでもなく、最後に遊んだ日も、


「またね」と言って別れたはずだった。


その日を最後に、遊びに行っても会うことは


出来ず、私はずっと寂しくて仕方がなかった。


その後理由あって軍に入り、


訓練にも慣れ始めた頃の事だった。


部屋に向かう廊下ですれ違った


同い年くらいの女の子。


どこか懐かしい雰囲気に、聞き覚えのある声。


私はすぐに分かった。


慌てて声を掛けたが、


冷たい視線を返されただけだった。


もちろん、人違いかとも思った。


でも、私が呼んだ名前に確かに反応した。


その後何度か声を掛け、本人に間違いない事が


分かったのだが、あの頃のような仲には


戻れそうもなかった。そう感じた夜から、


もう何度明日を迎えたのだろう。


そして何度……………泣いたのだろう。

すれ違った原因さえ解らない。

あの頃の最後だって、笑顔だったのに。

さて、次回はルイス視点です。

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