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07 初戦闘

CAUTION!

敵性反応多数。

囲まれました。



「・・・・・・・・・」

チャーリーの報告に青冷める。


「な、なんで言わなかった!?」



Answer.

黙れと言われましたので。



って俺の責任にしやがった!?

確かに言ったけど!


またもや混乱する俺の目の前に、半透明のマップのようなものが表示された。

・・・どうやら中央の白い丸が俺らしい。

それを囲むように、いくつか赤い点が見える。

次いでマップのやや右上に、何かの情報が表示される。

王国で見たステータスプレートの簡易版みたいなものだ。



個体名:クレイジーモンキー

レベル:55

脅威:レッド

状態:空腹



なるほど。

これは周辺のマップが表示されていて、俺の周囲をクレイジーモンキーっていう敵が囲んでいることを示しているわけだ。


はい、詰みました。


レベル55ってなんだよ!?

確か俺のレベルって1だよね!?

しかもステータスがオール10で、スキルすらないんだぞ!

絶対無理だろ!


「に、逃げられるか?」


チャーリーに聞く。



Answer.

現在の状態では逃走不可能です。

迎撃を推奨致します。



「そっちの方が無理くね!?」



Answer.

先ほどブリトニア王国で大量に複製した<スキル>をインストールすれば迎撃可能です。

<スキル>をインストールしますか?


YES or NO ?



・・・。

チャーリーの言葉にも理解が追いつかない。


スキルを複製?


聞きたいことは山のようにあるが、マップで表示されている包囲網が狭まりつつある。

もはや一刻の猶予も無さそうである。


「ちくしょう! どうせ詰んでるんだ! なんだってやってやる!」



俺はYESを選択した。



ALL Right.

スキルのインストールを開始します。



なんだかチャーリーの声から嬉しさのようなものを感じた。

コンピューターみたいな奴だと思っていたが、感情があるのか?

そんな疑問は次の瞬間には、どうでもいいものになっていた。



Report.

B級スキル<身体強化Ⅰ>を取得しました。

B級スキル<身体強化Ⅱ>を取得しました。

B級スキル<身体強化Ⅲ>を取得しました。

<身体強化>をコンプリートしました。

B級スキル<身体機能向上Ⅰ>を取得しました。

B級スキル<身体機能向上Ⅱ>を取得しました。

B級スキル<身体機能向上Ⅲ>を取得しました。

<身体機能向上>をコンプリートしました。

<身体強化><身体機能向上>をコンプリートしたことにより、B級スキル<身体機能限界突破>を取得しました。

B級スキル<魔力強化Ⅰ>を取得しました。

B級スキル<魔力強化Ⅱ>を取得しました。

B級スキル<魔力強化Ⅲ>を取得しました。

<魔力強化>をコンプリートしたことにより、B級スキル<魔力限界突破>を取得しました。

<身体強化>と<魔力強化>をコンプリートしたことにより、B級スキル<極メシ者>を取得しました。

B級スキル<運動能力向上>を取得しました。

B級スキル<第六感>を取得しました。

B級スキル<感覚強化>を取得しました。

B級スキル<魔力操作>を取得しました。

B級スキル<常時結界>を取得しました。

B級スキル<覇力>を取得しました。

B級スキル<統率>を取得しました。

B級スキル<無詠唱>を取得しました。

B級スキル<剣術Lv1>を取得しました。

B級スキル<剣術Lv2>を取得しました。

B級スキル<剣術Lv3>を取得しました。

B級スキル<体術Lv1>を取得しました。

B級スキル<体術Lv2>を取得しました。

B級スキル<体術Lv3>を取得しました。

B級スキル<火術Lv1>を取得しました。

B級スキル<火術Lv2>を取得しました。

B級スキル<火術Lv3>を取得しました。

<火術>をコンプリートしました。

B級スキル<水術Lv1>を取得しました。

B級スキル<水術Lv2>を取得しました。

B級スキル<水術Lv3>を取得しました。

<水術>をコンプリートしました。

B級スキル<風術Lv1>を取得しました。

B級スキル<風術Lv2>を取得しました。

B級スキル<風術Lv3>を取得しました。

<風術>をコンプリートしました。

B級スキル<土術Lv1>を取得しました。

B級スキル<土術Lv2>を取得しました。

B級スキル<土術Lv3>を取得しました。

<土術>をコンプリートしました。

<火術><水術><風術><土術>をコンプリートしたことにより、B級スキル<四大属性術>を取得しました。

B級スキル<光術Lv1>を取得しました。

B級スキル<光術Lv2>を取得しました。

B級スキル<光術Lv3>を取得しました。

<光術>をコンプリートしました。

B級スキル<闇術Lv1>を取得しました。

B級スキル<闇術Lv2>を取得しました。

B級スキル<闇術Lv3>を取得しました。

<闇術>をコンプリートしました。

<火術><水術><風術><土術><光術><闇術>をコンプリートしたことにより、B級スキル<大魔導>を取得しました。

B級スキル<大魔導><極メシ者>を取得したことにより、S級スキル<覇王>を取得しました。

S級スキル<覇王>を取得したことにより、A級スキル<覇王の威圧>を取得しました。


A級スキル<金剛>を取得しました。

A級スキル<韋駄天>を取得しました。

A級スキル<天馬>を取得しました。

A級スキル<隼>を取得しました。

A級スキル<斬破>を取得しました。

A級スキル<多斬>を取得しました。

A級スキル<閃光>を取得しました。

A級スキル<居合い>を取得しました。

A級スキル<飛剣>を取得しました。

A級スキル<鑑定>を取得しました。

A級スキル<短距離転移>を取得しました。

A級スキル<癒しの光>を取得しました。

A級スキル<慈愛の雨>を取得しました。

A級スキル<火弾>を取得しました。

A級スキル<水弾>を取得しました。

A級スキル<風弾>を取得しました。

A級スキル<土弾>を取得しました。

A級スキル<光弾>を取得しました。

A級スキル<火柱>を取得しました。

A級スキル<水流>を取得しました。

A級スキル<風刃>を取得しました。

A級スキル<地隆>を取得しました。

A級スキル<光嵐>を取得しました。

A級スキル<闇衣>を取得しました。

A級スキル<煉獄弾>を取得しました。

A級スキル<破壊槌>を取得しました。

A級スキル<錬金>を取得しました。

A級スキル<錬成>を取得しました。

A級スキル<無限収納>を取得しました。


ユニーク級スキル<聖剣の英雄>の取得に失敗しました。

ユニーク級スキル<聖王剣>の取得に失敗しました。

ユニーク級スキル<聖王拳>の取得に失敗しました。

ユニーク級スキル<聖王拳>とA級スキル<閃光>を統合。成功しました。A級スキル<閃光拳><閃光脚><閃光砲>を取得しました。

ユニーク級スキル<光精霊の加護>の取得に失敗しました。

ユニーク級スキル<光龍剣>の取得に失敗しました。

ユニーク級スキル<剣帝の加護>の取得に失敗しました。

ユニーク級スキル<剣帝の斬劇>の取得に失敗しました。

ユニーク級スキル<精霊の加護>の取得に失敗しました。

ユニーク級スキル<女神の加護>の取得に失敗しました。


S級スキル<聖剣具象>の取得に失敗しました。エクストラ級スキル<魔剣具象>として取得しました。

S級スキル<対魔特性>を取得しました。

S級スキル<天界の輪>の取得に失敗しました。

S級スキル<飛燕流剣術>の取得に失敗しました。

S級スキル<鷹の目>を取得しました。

S級スキル<女神の祝福>の取得に失敗しました。

S級スキル<精霊召喚>の取得に失敗しました。

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

取得に失敗した各ユニーク級スキルとエS級スキルをS級スキル<神々の戯れ>に統合。


成功しました。


S級スキル<神々の戯れ>がS級スキル<神格化>にバージョンアップしました。



などなど、大量のスキルを一瞬で獲得していく。

もう、なんだろうね。

だれか一から説明してくれませんかね。



Report.

スキルのインストールを完了しました。



・・・なんか、やたらと仰々しい名前のスキルが増えていくんですけど。大丈夫ですかね?



ALL Right.

問題ありません。



さいですか。

しかし、なんだろう。

力が湧いて来るというのは、こういう感覚を指すのだろうか?

何でもできそうな錯覚に陥り、心に余裕が戻ってくる。


「ギギっ!?」


先ほどまでの俺との違いを本能で悟ったのだろうか?

猿たちが警戒したような声を上げる。

しかし、こちらは一人である。

本能的な警鐘を無視し、二匹の猿が俺の目の前に現れた。


猿と言ったが、身長は1メートルを優に越えている。手足が異様に長く、剥き出しになった犬歯が肉食獣のそれを思い起こさせる。

時間をかけて包囲網を狭めてきたことから慎重な性格だと思われるが、獲物を前にして目が血走っている。


「キキッ!」


奇声を上げ、こちらに向かってくる。

本来なら、かなりのスピードなのだろう。

しかし俺には、その動きがひどく緩慢に見えた。まるでスローモーションのようだ。


ふと脳裏に、左から来る猿に一瞬で肉薄した俺がを猿をパンチで殴り飛ばし、驚きで固まるもう片方の猿を十文字キックで蹴り飛ばすという映像が見えた。

なんの躊躇いもなく、その動きができると確信する。

まるで点線をなぞるように、俺は左から来たクレイジーモンキーに拳を振り上げ肉薄した。

クレイジーモンキーの瞳孔が極限まで見開かれる様子すら観察できる。

パンチでクレイジーモンキーを殴り飛ばし、もう片方を十文字キックで蹴り飛ばす。

さっき見えた動作と全く同じことが起きた。



GREAT!

お見事です。



チャーリーが誉めてくれる。頭がクリアになり、現状に対する考察が一気に進んでいく。


「ギギャ!」


他のクレイジーモンキーより頭一つ分ほど大きい個体。

おそらく、あれがこの群れのリーダーなのだろう。それが群れに指令を出した。

クレイジーモンキーの群れは散開すると、木々を素早く飛び回る。相手を撹乱し、狙いを絞らせないための行動だろう。


しかし俺には通じない。

だってスローモーションにしか見えないのだから。


先ほどのように、俺がとるべき行動が脳裏に映像として浮かぶ。早速、それを実行に移す。

真横を通りすぎようとしたクレイジーモンキーの頭を、簡単に鷲掴みにした。

そして、飛び回る別の個体に投げ飛ばして当てる。

驚きで動きの止まった個体の眼前に一瞬で詰め寄ると、上段蹴りで弾き飛ばした。

後方にいた二体を巻き込み、気絶させる。

瞬きする間に半数の仲間を無力化され、唖然とするリーダーの猿。


「・・・まだやるのか?」

「ギ!?」


軽く脅してやると、仲間を置いて退却していった。

懸命な判断だろう。

俺は木々で見えない空を仰ぎながら、生き残ることができた喜びを噛み締めるのだった。




H28.7.23 修正

複製したスキルに

<錬金><錬成><無限収納>を追加しました。


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