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異世界行ったら普通じゃなくなった少年  作者: パツキン緑ベルト
冒険者学院の強化合宿 “フェンリル化”の恐怖と魔力の共存
36/38

俺、合宿に同行する。(5日目、6日目)

「オエッ。なんだこれ?液体?」

『魔素です。ジークが最も得意とする凝縮で作成したのでしょう』

「イフさん起きてたんですね。いつからだ?」

「刺された辺りから」

「メンドクサカッタンデスネわかります」


鳥居改めジークによって怪我が治ってしまった俺。

なんか変な臭いがプンプンするぜ。


「イフリートもいたのか。ハハハ。やっと仕える人をみつけたのか」

ジークが言うと、イフが出てきた。


「自分にだっていないでしょう」

「俺は常に孤独を愛している」

「そんなんだから友達ができなかったんでしょう」

この二人仲悪いのか?


「そんなことより…。やっぱりお前良い奴だな、ファム」

「なんのことかしら?」

「お前なら、カガミを殺そうと思えば殺せただろう。

 殺さないのはカガミやその仲間を守るためだな?」


何をいってんだ?コイツは?という顔をしてると、ファムが言った。


「私がそんなことをするとでも?」

「するさ。中学の時から、俺等を守ってたのはお前だったしな」

「つまり?」

「組織の侵略を止める条件はカガミを殺すことだな?

 この世界の人間が好きなお前は、侵略を許しはしない。

 同時にクラスメイトに手を出すことも許さない。

 なら、お前のやることは組織と笹野にカガミが死んだと思わせることだ」


笹野?ん?ちょっと待てよ?


「おい、ジーク。何故笹野が出てくるんだ?」

「ファムに聞きな」

「笹野が組織に恐ろしい物の器として利用されてんのよ」

「笹野は自分の思い通りにならないものを排除した。

 そのターゲットにお前はなっちまったのさ」


ほう?あいつ中々屑だな。


「で、カガミを殺さなかったら地上を侵略するってさ。

 もう手遅れだが。事実、組織の連中がファムを気取って合宿関係者を殺害した」

「なっ!?は、話が違う!」

「笹野が約束守る奴だと思うか?」

叫ぶファムに呆れるジーク。


「すでに侵略は始まってる。

 お前とは別の魔女が、笹野になにか吹き込んだんじゃねえか?

 奴だけは俺にも見つけられなかった」


「くっ。女体化定着させていじろうと思ってたけど後にするわ。

 今は侵略を止めなければ!」

「おい今聞き捨てならんことを…っておい!」

俺の言葉を無視して、ヴァンプワイバーンと消えたファム。何だったんだ?


空気と化してた番人とレンキ、ルシフェル。

青髪の少女。

口をあけてポカンとしてました。


こうして、いつの間にか5日目が過ぎ、6日目が終わりかけていた。


―――(おまけ1)

今回の成果

・試練クリアにより、迷宮攻略。

・鳥居 訪露改めジーク ウィーガ合流。


今回の損失

・学院の合宿関係者ほぼ全員死亡。

・カガミの男のプライド


―――(おまけ2)

・ジーク ウィーガ


日本で鳥居 訪露だった人物。

古の時代で戦った戦士。魔剣グラムと言う大剣を扱う。

28歳(本来は700歳)で戦死する。その後、肉体を変えて転生し、日本に住みつく。

仕えるべき人を見つけられず、友達もいなかったので、ずっと一人だったが、

カガミが友達になってくれたので嬉しかった。


こちらの世界に戻った後は、本来の力を取り戻すべく修行してたらしい。

凍結していたかつての肉体を今の身体に移植した。


まだ、昔の4分の1にもなってないようだが、カガミより強い。

魔剣グラムは、彼の剣ではないらしく、本来の持ち主を探している。


・ファム グロリアス


ジークと同い年かつての仲間の魔女。

ドSだが、仲間への想いは強い。


病死で日本に転生。月島 皐月になる。

影で、カガミ達を守っていた。


戻ってきた後は、すぐに力を取り戻して、組織に潜入。

笹野の暴走と、組織の侵略を止めるため、カガミを襲撃。


本音では仮死状態で終わらせるつもりだったが、フェンリルのせいでマジになりかける。

その後、地上侵略を止めるため消える。


彼女の杖は、誰かの形見らしい。


・ヴァンプワイバーン

ファムが呼びだしたワイバーン。

吸血鬼らしい。

アンデットで、疲労を感じないため、尋常じゃない力を宿す。

転生前のファムが飼ってたペットだったようだ。



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