表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界行ったら普通じゃなくなった少年  作者: パツキン緑ベルト
冒険者学院の強化合宿 “フェンリル化”の恐怖と魔力の共存
33/38

俺、合宿に同行する。(3日目)

「俺は、もう駄目だ…。先にいけ…」

「落ち込んでないで戦えよ!」

レンキに突っ込まれた。

俺が落ち込んでいる理由を説明しとこう。


3日目。俺達は迷宮5階層まで来ていた。

5階層は中ボスがいる。主にそれと戦うのがメインとなる。


今回の迷宮の中ボスは氷の鎧を纏う中型のドラゴンだ。

炎に弱いのは確かだが、簡単には溶かせない。強敵になるのは間違いないだろう。


さて、さっそく戦闘を始めた俺達だったが。

ルシフェルが味方をかばったのを俺がさらにかばったという展開になった。

何故かばったのかというと。風邪引いたのがいたのだ。


俺、レンキ、ルシフェル、コード、リュナの5人だ。

なんとかレンキと二人で対応しようとした俺だったが。

ドラゴンさん、ご立腹。風邪引いた組を襲っていたのだ。


ブレスを吐いたドラゴン。俺は皆をかばったが為、ブレスを全身に浴びるという。

そして、俺は後方に吹き飛んだ。

起き上がったときに、それは起こった。


なんと。女体化してしまった。

それに後から気づいた俺は…当然落ち込んだ。

それで、さっきの会話に至る。


「ハッ…。ノブナガに女装させられることもあったが…。まさかホントに女になるとは…」

「何をどうすればブレス受けて女体化すんのよ!」

膝をかかえてうずくまる俺。

気分はいじめられた女子高生だ。実際高校生なんだけど。


「ああ…。日本にいる父よ…母よ…こんな情けない息子を許してくれ…」

「戦え―――若人よー!」

レンキの言葉が耳に入った俺は立ちあがり、




絶天剣―――怪童―――


剣を振って、ドラゴンを四等分に斬った。


「!?」

「これは…、どういう…」

一同は驚愕している。一応、オリジナルスキルだからかな。


怪童とは。俺が適当につけた名前だ。

簡単に言えば十字斬りのこと。そしてそれに魔法を重ねただけ。

しかし、これではただの魔法剣だ。絶天剣はさらに上を行く。


魔法剣は防がれるが、絶天剣は防御による攻撃への干渉をほぼ無視するのだ。

ようするに(ほとんどの場合)防御されない剣だ。


もちろん。例外もある。相殺だってされるし、無敵ってわけじゃない。

燃費が悪いので、乱発もできない。

以上のことからあまり使っていない技だ。


「ええいこうなりゃヤケだ!一気に行くぞ!」

「なんでそうなるの!?」

「しるか!」

やけくそになったので全力で進むことにした。



3日目、中ボス撃破。7層到達。成長なし。



―――(???視点)

フフフ。見てなさい、真田君。そこに潜んでる私の部下が、あなたにトドメを刺すわよ…?

せいぜい背中に気を付けることね…。


早く戻らないと…地上が手遅れになるわよ?



閲覧ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ