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異世界行ったら普通じゃなくなった少年  作者: パツキン緑ベルト
地上に出たよ。新しいヒロインも出たよ。
19/38

俺、近藤に話を聞く。(+近藤視点)

「俺等はお前と別れてすぐにフォレストに来たんだ。

 商人たちの馬車に拾われてさ。そんで、事情を話して会議室を借りたんだ」

近藤は俺と別れてからのことを話し始めた。どうやらその後揉め事になったらしい。

――――(回想・解説、近藤視点)

俺は近藤 初野。今はハツノ コンドウだ。これから過去のことについて話そう。

真田と離れた俺達は、会議室でこれからのことについて話すようになった。

最初は落ち着きが無かった奴らも徐々に冷静さを取り戻した。


まず最初に話題になったのが真田のことだ。白海と鳥居がブチ切れて荒れた。

「笹野!テメェ、なんで真田を見放しやがった!」

「そうよ!真田君もあんなとこにいたら死んじゃうよ!」

「チームの秩序を乱す者は排除する。それの何が悪い?簡単に殺しをした奴を!」

「この野郎ッ!!」

笹野の言葉に鳥居が殴りかかった。顔には血管が浮かんでいる。

俺がなんとか押さえたが、怒りは鎮まらない。

白海も笹野を睨みつけている。好きな人が居なくなりゃ当然か。


元々、笹野は日本でもリーダーだった。人を助けることで人を導く奴だった。

だが、それはあくまで一部の人間だ。

奴は自分の思い通りになることが当然と思っている奴だ。

クラスの大半は奴の支配下にはならないと言う奴らだった。


この世界に来て、最初から冷静さを保っていたのは反感を持つ奴らだった。

しかも真田のことがあって、怒りが爆発していた。もう限界だと。

主要メンバーだったのが白海、鳥居、俺、氷咲。ちなみに氷咲は白海の親友だ。

氷咲こおりさき 連輝れんき”。それが彼女の名だ。

白海の恋を応援してるらしいが彼女も真田に惚れてる。

その他もいたが、笹野と口論したのは実質この4人だ。


んで結論から言うと、この主要メンバー4人が離脱した。

俺はフォレストギルドで開発屋をすることにした。

鳥居は真田を助けるため強くなると言って、どこかのパーティーへ所属。

氷咲はこのギルドの専属冒険者になると、冒険者短期学校へ。

白海はどこかのパーティーに弟子入りしたとか。詳しい事は分からん。


―――――(回想・解説、近藤視点終了)

なるほどねえ。そりゃまた随分だな笹野。次会ったら覚えとけ。

「ここまでが俺の知ってることだ。鳥居と白海は知らんが、氷咲はたしか、

 今日ここ来るはずだ。銃の修理を頼まれてたんだ」

「銃なんてあんのか」

「ああ、うちは銃だけなら武器の修理もやってんだ。結構評判いいぜ」

そう言った近藤は店の奥から銃を持ってきた。

両手持ちなのだろうか。かなり長い。黒主体で、金の装飾が施されている。


「ん?この銃、属性付きか?」

「お、よく気づいたな。氷属性持ちの武器だ。

 魔力がありゃ無限に氷弾が撃てる。火力も結構あるんだ」

ほう。そりゃ強そうだ。クロム製かな。しっかりした作りだ。

氷咲は銃が得意だっけか。射程範囲も広そうだし、ピッタリかもな。


「そういや真田、星菜さん。お前等冒険者登録はしたのか?」

「ああ、一応な。そうじゃなきゃ困るし」

「真田は精霊持ちだし、初期ランクは高いだろ。どれどれ」

近藤は俺と先輩のギルドカードを受け取るとそれに目を落とす。

そしてその途端、驚愕の表情を浮かべる。


「プ、プラチナランク!?俺はまだ銀だぞ!?」

「そ、そんなに驚くことないだろ」

「驚くわ!プラチナって、相当強くないと無理だぞ!?」

「どんくらい?」

「キングオーガを一人で倒せるくらい」

「余裕だろ。そんなに苦労しないと思うが?」

近藤は唖然としている。いや、そんなにか?


「まあ、このステータスならな…ん?封印?何これ?」

「ああ、力が強すぎんで魔法で押さえこんでんの」

「ふーん。まあ、それはそれとしてだ」

近藤は急に真面目な表情をする。一体なんだ?

「お前、星菜さんとはどんな関係?」

「さっき話した」

「あんな金髪美人いねえだろ普通」

「髪の色は変えたの。ホントは黒髪。さっき言った」

近藤はため息をつくと、呆れた表情で言った。

「まあ、良いけどさ。今まで男女で暮らしてきたんなら、進展あっても」

「死にたいか?」

その後、近藤は土下座して謝った。これがエクストリーム土下座か。


「話は終わったかい?さっきから二人でコソコソと」

「あのね先輩。別にクラスメイトと話しても良いでしょうよ」

「私は一人で来たんだ。日本じゃクラスメイトは皆学校卒業してるよ」

なんで拗ねてんのこの人。訳わかんない。


「そういや、ノブナガは?」

「おお、織田 信長にあったの?あの人強いよな」

「へえ。フォレスト最強ってそんなにすごいのか」

どうやらノブナガはどこでも侍やってるらしい。


「っと、話過ぎたな。もうすぐ昼か」

「全然客来ないな」

「ああ、普段は結構来るんだが…ってあれ?ゴコル?」

「師匠!見てください!ノブナガさんのレジ裁き!」

「「「は?」」」

三人はゴコルの言葉に首を傾げて、表へ向かった。


閲覧ありがとうございました。

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