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異世界行ったら普通じゃなくなった少年  作者: パツキン緑ベルト
地上に出たよ。新しいヒロインも出たよ。
16/38

俺、ギルドマスター(代理)に出会う。

「「失礼しまーす」」

「入れ」

俺と先輩がノックをして挨拶すると、中から声がした。

俺達が入ると、そこに居たのは女性だった。

20代前半、大学生くらいだろうか。

紺色の髪をサイドテールにして一本にまとめている。

瞳は茶色で、顔も整っているし、スタイルもいい。

服装は上が水色、下が黒の和風で、女侍のような格好に見える。

腰には太刀が黒い鞘に入って、腰にぶら下がっている。


女性が声を掛けてきた。

「ほう、主らが異常な力を持つ新入りか?」

「異常って…」

「事実だろう。まあ、座るがよい」

女性は俺達に椅子を持ってきた。俺達は礼を言って座る。


「まずは自己紹介からだな。ワシはここのギルドマスター、

 ノブナガ オダ。よろしくな」

「ノブナガ…?」「オダ…?」

俺と先輩は、女性の名前に心当たりがあった。そして驚きの声をあげた。

「「織田 信長!?」」

「お、ワシの事を知っているのか?ということは主ら日本人か?」

ま、マジでか…。こんなとこでモノホンの信長に会えるなんて…。


「いや、そんな簡単に信じられるか。第一、信長は男だろう!」

先輩が声を上げる。確かに信じがたいが…。

「あ、そうか。秀吉も上手く後世に伝えたようだな」

ん?どういうことだ?後世に伝えた?

「も、もしかして俺らが知ってる信長って…」

「ん?将軍をやっていたのも光秀にやられたのも本当だぞ?

 だが、会議や民の相手をしていたのは、ワシではないぞ。

 男である信長の影武者だ」

か、影武者…。じゃあ、あの似顔絵は別人の物だったのか。

それで、実際はこんな美人だったと。信じられん。


その後、俺達はノブナガに話を聞いていた。

光秀に討たれたノブナガは、アテナとアークに召されて、ここに来たらしい。

「壮絶だった。人間ではない何かがいて、街も見当たらなかった。

 その後、ギルドに保護されたがな。初めて見た魔法によって、

 ワシはもう、気持ちが高ぶった。見たことのない世界がここにはあった」

「ノブナガ様はなぜ性別を偽ってたんです?」

先輩が聞いた。俺もそれは気になるな。

「当時は女は碌な扱いをされなかった。だから男として生きていくことにした」

なんか大変だったんだな。戦国時代って。


「でも今は違う。一人の女として生きていられる。重い枷が外れた気分だった」

ノブナガ様は微笑んでいた。うーん、思い切って聞くか。

「あの、ホントのところノブナガ様って何歳なんです?」

「今年で21だ」

若ッ!マジで!?三つしか違わないの!?

ていうかよくその年でギルドマスターできるな。

「一応、ノブナガ様はフォレスト最強なんですよ。だからギルマス代理を

 やっているんです」

「代理?」

「本来のギルマスはギルド会議に行っているんだ。だからワシが代理だ」

「いつ帰ってくるんです?」

「明日だ」

明日!?随分早いな。でも俺等捕まったりしないだろうな。


「ああ、本当のギルマスは軽いからな。強い奴なら大歓迎って人だ」

「あ、そうですか…」

ならよかった。って、だいぶ本題から離れてるんですけど。

「あの、俺等のことなんですけど…」

「ああ、そういえば忘れてたな。お前らかなり強いらしいが今まで何を…?」


俺達はノブナガ様に今までの事を話した。

するとノブナガ様は急に俺に接近してきた。

「あ、あのなにか…?」

「お前たちも苦労したんだな…。よし、今日は家にこい!」

はい?なに言ってんだこの人は?どうしてそうなる?

「この街にきたばかりで宿も見つかってないだろ?」

「あなたも俺の心を読む人ですか?」

「まあ、細かいことは気にするな!さあ、行くぞ!」

「「えっ、ちょっ」」

俺と先輩はノブナガ様に腕を引っ張られる。

はあ。また大波乱が起きそうです。



「あ、そうそう。ワシのことは呼び捨てでいいから。敬語もなしな」

「「は、ハイ…」」


―――(新ヒロイン)

「ノブナガ オダ(織田 信長)」

ヒロイン2号。人間(女性)の太刀使いの神水属性。

光秀に討たれた後、アテナとアークによって異世界にきた。

フォレスト最強の戦士で、ギルマス代理。

カガミとヤマトを気にかけている。女装したカガミがお気に入り。

今回登場した信長は作者の妄想によって生まれました。

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